【七夕賞2021】5分で分かる！出走全馬の前走のまとめ

　難問のサマー2000シリーズが開幕する。

　昨年好走したクレッシェンドラヴとヴァンケドミンゴが人気を集めているが、レース参戦までの戦績は昨年よりも見劣る上に斤量増ではあまり積極的に買いたい馬ではない。

　また、同じく上位人気に推されそうなトーラスジェミニは、渋った福島芝2000mの適性が「？」ではクレッシェンドラヴら同様に馬券妙味が感じられないため、厚く張る旨味があまりない。

　そうとなれば、今年の七夕賞のテーマはズバリ「激走する人気薄の発掘」だが、多種多様な路線から参戦してきたメンバーのレベルがどんぐりの背比べでは狙いの的が絞れず、お困りの方が多いのではないだろうか。

そこで、今回は「七夕賞での穴馬をお探しの方」や「七夕賞の各ステップレースをざっくり見直したい方」、「いちいち各ステップレースを見直すのがメンドイ方」向けに、前半では出走各馬のステップレースをざっくりまとめ、後半では巻き返しに期待がかかる穴馬をピックアップすることで、予想作業の手間を省くことが目的の記事を作成した。

　この記事が何らかの形で参考になれば幸いである。

この記事で分かること

• 各ステップレースで発生したトラックバイアスと求められた能力が分かる
• ステップレースにおける各馬の好走・凡走要因が分かる
• 巻き返しに期待がかかる1頭が分かる

筆者の自己紹介

各ステップレースのまとめ

札幌記念(G2) 2020/8/23 札幌芝2000m(良)

出走各馬のレース内容

カウディーリョ

　6枠からまずまずのスタートを切ると、2コーナー通過時点で馬群外の好位5、6番手辺りに収まる。

　バックストレッチでは前から3頭目の位置で前を行くラッキーライラックをマークしてレースを運ぶ。

　3～4コーナーでは徐々にスパートを開始したが、直線ではラッキーライラックにあっさりと引き離されてしまい、7着に敗北。

　長く脚を使わねばならないワンペースな展開で上手く末脚が溜められなかったのが敗因だ。

トーラスジェミニ

　外枠発走。

　スタートから1コーナーまでの直線を利してハナへ。

　道中はラッキーライラックにマークされながらレースを進めたが、直線では踏ん張り切れず8着。

　展開や馬場は確かに向かなかったが、G2では少し荷が重いか。

富士S(G2) 2020/10/24 東京芝1600m(良)

出走各馬のレース内容

ワーケア

　発馬で後手を踏んだことで、中団で末脚勝負に賭ける展開になってしまう。

　直線では馬場の3分所から末脚を伸ばしたが、上位入線は叶わず8着に敗れる。

　レース序盤で出遅れてしまった上に、直線ではやや馬場が傷んだ箇所を通り続けてしまったので、この敗戦は大目に見ることが出来る。

ダイヤモンドS(G3) 2/20 東京芝3400m(良)

出走各馬のレース内容

ブラックマジック

　まずまずのスタートでハナを切ると楽に逃げを打てたが、最後の直線では残り200mのハロン棒を前に力尽き、11着に敗北してしまった。

　スタミナ不足が敗因だ。

日経賞(G2) 3/27 中山芝2500m(良)

出走各馬のレース内容

アールスター

　スタートが悪かった上に二の足も遅かったので、殿付近からのレースを余儀なくされる。

　道中はインコースを回って消耗を抑えると4コーナーから長岡騎手に追い出され、直線馬場の3分所辺りから追い込むが、上位入線は叶わなかった。

　後方勢に不利な馬場が向かなかったので、このレースは度外視可能だ。

大阪杯(G1) 4/4 阪神芝2000m(重)

出走各馬のレース内容

クレッシェンドラヴ

　6枠から好スタートを切ると、やや押っ付けられて好位のインコースに収まった。

　だが、4コーナー手前から各馬のスパートが始まった頃には脚が上がり始め、直線ではインコースから末脚を伸ばそうとしたが、バテて脚を伸ばせず敗北。

　阪神芝2000mの渋った馬場が合わなかったのが敗因。