北の大地にスターホース達が集結する。
クイーンエリザベスⅡ世カップを制したラヴズオンリーユーが満を持して参戦予定の他、白き桜花賞馬ソダシはオークス敗北の雪辱を果たすべく古馬へ挑む。
さらに、2018年有馬記念の覇者で一昨年の札幌記念を制したブラストワンピース、復調気配を見せる昨年の2着馬ペルシアンナイト等、札幌記念から秋の激戦を見据える実力馬が方々の路線から名を連ねた。
そのため、例年以上にハイレベルなレースが予想され、狙いの馬を選ぶのに迷っている方が多いのではないだろうか。
そこで、今回は「札幌記念の各ステップレースをざっくり見直したい方」や「いちいち各ステップレースを見直すのがメンドイ方」向けに、出走各馬のステップレースをざっくりまとめることで、予想作業の手間を省くことが目的の記事を作成した。
この記事が何らかの形で参考になれば幸いである。
この記事で分かること
- 各ステップレースで発生したトラックバイアスと求められた能力が分かる
- ステップレースにおける各馬の好走・凡走要因が分かる
筆者の自己紹介
筆者の自己紹介
- 筆者名
ロールス
- 趣味
競馬、麻雀、読書
- 競馬歴
14年0ヵ月(2022年3月現在)
- 予想スタイル
水族館や動物園で生き物をじっくり観察するのが楽しみの1つ。
最近は、YouTubeで『ナショナルジオグラフィックTV』の動物動画を見るのがマイブーム。
そんな性質から、各馬の調教とステップレースの内容、土曜日の馬場傾向に注目し、穴馬を選んでいくスタイルが好み。
- 2021年度の主な指名穴馬
ラストドラフト(AJCC 6人気)
カテドラル(東京新聞杯 12人気) ※『東京新聞杯の出走全馬の前走まとめ』の記事にて紹介
ギベオン(金鯱賞 10人気) ※『金鯱賞の出走全馬の前走まとめ』の記事にて紹介
スーパーフェザー(小倉記念 8人気) ※『小倉記念の出走全馬の前走まとめ』の記事にて紹介
エイシンヒテン(ローズS 12人気) ※『ローズSの出走全馬の前走まとめ』の記事にて紹介
- 2020年度の主な指名穴馬
ソーグリッタリング(エプソムカップ 5人気)
キセキ(宝塚記念 6人気)
ディメンシオン(キーンランドC 9人気)
マジックキャッスル(秋華賞 10人気)
更なる穴馬をお届けするべく、現在は競馬予想本を読み漁って仕入れた知識を予想に取り入れるべく、鋭意修行中!
各ステップレースのまとめ
京都記念(G2) 2/14 阪神芝2200m(良)
出走各馬のレース内容
ラヴズオンリーユー
好スタートを切ると出たなりに先団グループの4番手辺りに取りついた。
バックストレッチでは前から3番手を行くダンビュライトから3、4馬身離れた先行4番手でキッチリ折り合って脚を溜めると、3コーナー付近で馬なりのまま徐々にスパートを開始。
さらに、4コーナー終いで川田騎手からゴーサインが出るとストライド走法でジワジワ加速し、粘り込むステイフーリッシュに1馬身1/4差を付けて勝利。
概ね馬場傾向通りの好走だったが、余力残しで勝利した点は評価出来る。
ステイフーリッシュ
好スタートでゲートを出た途端に鞍上の和田竜二騎手に押っ付けられて先行2番手のポジションを確保。
バックストレッチでは逃げるハッピーグリンと共に馬群を引き離して先行策を敢行。
3コーナー半ばでハッピーグリンからハナを奪うと勢いそのままに直線で粘り込むが、残り100m付近でラヴズオンリーユーにかわされてしまい、2着に終わる。
馬自体は馬場傾向を味方に付けたものの、スタートですかさず先行2番手に付けた和田騎手の好判断が光る一戦だった。
クイーンエリザベス2世カップ(G1) 4/25 シャティン芝2000m(良)
出走各馬のレース内容
ラヴズオンリーユー
まずまずのスタートを切ると出たなりに馬群外の前から4番手辺りのポジションを確保。
3コーナーで押っ付けられると馬群外から徐々にスパートを始め、逃げるタイムワープの射程圏に入る。
直線では馬場の2分所からストライド走法で脚を伸ばし、優勝。
馬場傾向通りの好走だったが、現役屈指の実力馬であるグローリーヴェイズとデアリングタクトを下した点は素直に評価出来る。
天皇賞春(G1) 5/2 阪神芝3200m(良)
出走各馬のレース内容
ユーキャンスマイル
発馬こそ悪くなかったものの、先団グループに取りつかずに後方ポジションで脚を溜める競馬に出る。
直線では馬場の3分所から前を捕えようとするが、すでに脚がアガっており、末脚は不発に終わった。
後方待機策が裏目になってしまったのが敗因だ。
優駿牝馬(G1) 5/23 東京芝2400m(良)
出走各馬のレース内容
ソダシ
6枠11番からまずまずのスタートを切るとストライド走法でハナを目指したが、鞍上の吉田騎手になだめられて前から2、3番手辺りのポジションに収まる。
だが、2コーナーから3コーナー終いでも鞍上が手綱を引っ張ってソダシをなだめる場面が散見され、目に見えて折り合っていなかった。
直線では馬場の2分所と3分所の中間あたりから末脚を伸ばそうとしたが、伸びきれずに残り200m付近で力尽き、8着に敗北。
道中で折り合いを欠いたのと、差し馬に有利な決め手が求められる馬場が合わなかったのが敗因だ。
目黒記念(G2) 5/30 東京芝2500m(良)
出走各馬のレース内容
ウインキートス
まずまずのスタートを切ると出たなりに先行2番手に付ける。
向こう正面では逃げるトップウィナーを2馬身程後ろで見ながら3番手以下をみるみる突き放してリードを稼ぐ。
3、4コーナーに差し掛かると3番手以下の大馬群に迫られたものの、レース序盤で稼いだリードで一息付けたおかげで直線では馬場の3分所から力強く末脚を伸ばして優勝。
軽ハンデと前半1000mの通過タイムが1.04.0の超ドスローな展開を味方に付けた勝利につき、特に評価すべき点はない。
アイスバブル
スタートは悪くなく、道中は出たなりに中団馬群に付けて脚を溜める。
直線では馬場の3分所から上がり3ハロン4位タイの脚で差すも、8着入線が精一杯だった。
先行勢に有利なドスローペースで後方待機策が裏目に出てしまったのが敗因だ。
ただし、直線では最後まで末脚を伸ばしていたため、負け方としては次に繋がる良いものだったと言える。
ディアマンミノル
7枠13番から平凡なスタートを切ると道中は中団馬群の外でレースを進める。
直線では馬場の4分所辺りから末脚を伸ばそうとしたが、瞬発力勝負に対応出来ずに大敗。
先行勢に有利なドスローペースと上がり3ハロンのヨーイドンの展開が向かなかったため、この敗戦は度外視可能だ。
鳴尾記念(G3) 6/5 中京芝2000m(良)
出走各馬のレース内容
ブラストワンピース
道中は中団のインコースで脚を溜める。
直線は最内から末脚を伸ばしたが、1、2着馬を捕えきれずに3着に終わった。
斤量がメンバー最重量且つ先行有利な流れに逆らっての上位入線なので、この敗戦は悲観すべき内容ではない。
ペルシアンナイト
スタートした瞬間に両隣の馬がペルシアンナイトへモタれてきたせいで進路が塞がり、後方からの競馬となってしまう。
直線は馬場の2分所辺りから差し脚を伸ばしたものの、4着入線が精一杯だった。
斤量がメンバー最重量且つレース序盤に進路が塞がる不利が発生したにもかかわらず、先行有利な流れに逆らっての上位入線なので、このレースは度外視可能だ。
七夕賞(G3) 7/11 福島芝2000m(やや重)
出走各馬のレース内容
トーラスジェミニ
好スタートを切ると1枠2番から先行争いをうかがうロザムールを前に行かせて2番手で先行策を取る。
向こう正面入り口でトーラスジェミニが少し行きたがると上手くなだめ、逃げるロザムールを付かず離れずの位置でマーク。
3コーナーで後続勢が慌てて追い出すのを尻目にロザムールと併せ馬で徐々にスパートすると、直線では馬場の2分所から粘り込んで重賞初制覇を達成。
七夕賞の勝利は前有利なやや緩い流れが向いたものの、あえて逃げずに先行2番手からレースをコントロールした戸崎騎手の好騎乗によるものだ。
そのため、今回も緩い流れで逃げる馬の直後に上手く付けられれば、再びの好走があるかもしれない。
函館記念(G3) 7/18 函館芝2000m(良)
出走各馬のレース内容
アイスバブル
2枠4番からまずまずのスタートを切るとすかさず中団のインコースに潜り込む。
3、4コーナーでスパートが始まって後続勢が馬群外から捲り始めると、アイスバブルは内ラチから2、3頭分外の比較的内目を回った。
そして、直線では馬場の2分所辺りから馬群を割って末脚を伸ばし、14人気ながら2着に激走した。
レース開始から終始インコースにこだわった水口優也騎手の好騎乗が光る一戦だった。
バイオスパーク
8枠15番からまずまずのスタートを切るとホームストレッチで二の足を伸ばして馬群外から先団グループに取りつく。
バックストレッチでは主導権を争うレッドジェニアルとマイネルファンロンから4、5馬身程離れた3番手で実質逃げのトーセンスーリヤの直後に控えて機をうかがうと、残り600mのハロン棒辺りから強めに追われて進出を開始。
直線では馬場の2分所からトーセンスーリヤ目掛けて脚を伸ばすが、残り100m付近で脚がアガってしまい、3着に終わった。
差し馬向きのハイペースとハンデ57kgを背負った割には悪くない走りなので、少し評価出来る。
ディアマンミノル
まずまずのスタートでゲートを出ると軽く押っ付けられたが二の足が遅いせいで前目のポジションが取れずに後方待機策に出る。
向こう正面では残り800mのハロン棒地点で鞍上に手綱を動かされて徐々にスパートを開始。
4コーナーで一杯に追われて直線馬場の大外になだれ込むと脚がアガリながらも渋とく末脚を伸ばし、4着に好走した。
斤量54kという恵まれたハンデとスタミナが求められたハイペースは向いたが、直線で大外を通るコースロスが有りながら最後まで追い込んだ根性とスタミナに関しては少し評価出来る。
マイネルウィルトス
まずまずのスタートを切ると丹内騎手が押っ付け、マイネルウィルトスを好位グループの馬群に取りつけた。
3コーナーで馬なりのまま馬群外から進出すると、4コーナー入り口でゴーサインが出されてスパートを開始。
だが、直線入り口ですでに脚がアガっており、末脚は不発に終わった。
ハイペースで基礎スピードの速さとスタミナが求められた展開が向かなかったようだ。
クイーンステークス(G3) 8/1 函館芝1800m(良)
出走各馬のレース内容
サトノセシル
スタートは悪くなかったが外隣にいたシャムロックヒルがハナを主張するのを見るや、出たなりに馬群外の好位8番手辺りでレースを進める。
直線では馬場の2分所からジワジワ伸び、上がり3ハロン2位の末脚で3着に好走。
馬場傾向にはハマった好走だが、前走で逃げた馬を控えさせた大野騎手の好判断が光る一戦だった。
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