【競馬予想】2020年 マイラーズカップ ロードクエストが波乱を呼ぶ理由

今年のマイラーズカップは荒れるのか?

 今年は実績が抜けている馬が1頭いるとはいえ、例年よりも小粒な印象のメンバー構成で相手選びに苦慮してしまう。さらに、上がり33秒前半を繰り出す馬が多発した土曜日の馬場を見るに、波乱決着の可能性まで浮上してきた。この記事では、今回の穴馬であるロードクエストについて所見を述べ、マイラーズカップで勝負する方々の高配当的中の一助となることを目指す。

なぜ、ロードクエストを穴馬に抜擢したか

  1. メンバー2位の実力馬

 昨年の東京新聞杯ではインディチャンプと0.4秒差の4着に敗れたが、その内容は全然悲観すべきものではなかった。この時、インディチャンプは最内を突いて鮮やかに抜け出したが、これは当日の内優勢のトラックバイアスも味方した。片や直線で外を回したロードクエストはロスが響いた形だが、不利を挽回しつつの上位入着のため、ある程度は評価出来る。また、2018年10月27日のスワンS(G2)では、モズアスコットを鮮やかに差し切って勝利し、一線級と戦えるポテンシャルを示した。そんな実績がありながら単勝9人気と舐められているのは、むしろ絶好の狙い目といえる。

  1. 持ち味が活きる馬場状況

 土曜日12R終了後の馬場の印象は、走破時計はほぼ水準タイムが出たが、瞬発力があれば中段からでも差しが決まるように見えた。4走前の関屋記念で上がり31.9秒の脚を繰り出したように、ある程度流れた展開からの早い上がりの決め手勝負はこの馬に向く展開といえる。また、今回のメンバーを見ても瞬発力勝負が向く馬はあまりいない上に少数頭となると、差し脚が届きやすくなり、上位争いは十分可能と見る。

  1. 復調気配の追い切り

 ロードクエストの最終追い切りは南Wコースで併せ馬を行った。ラスト1ハロンから強めに追われると反応良く加速して鋭く伸び、余力を残して先着した。後方17番手から上がり最速で6着まで追い込んだ4走前の追い切りと比べても加速とフォームが良化し、この追い切りなら一発があっても驚けない。

近走の敗因について

 もちろん、ロードクエストの振るわない近走成績を見れば狙うべきか躊躇う気持ちは分かる。そこで、直近4走の敗因を簡単に述べるので、不安を拭って狙ってみてほしい。

  • 1走前(コーラルS)…休み明けの上に馬力のないこの馬にダート戦は酷であった。それでもこのレースを使った理由は、芝コースより脚部負担が少ないダート戦を調教代わりに使ったと推測出来る。
  • 2走前(スワンS)…外差し優勢のトラックバイアスで1枠1番を引き、直線も伸びにくい最内を突いてしまっては勝機はなかった。ちなみに、このレースはトラックバイアス通り、外枠の馬が上位を占め、内枠の馬は惨敗であった。
  • 3走前(京成杯AH)…圧倒的に逃げ・先行馬が有利な馬場に加え、トップハンデを背負って好走を望むのは酷であった。
  • 4走前(関屋記念)…上がり最速を繰り出すも、大外に振った分のロスが祟り、6着まで追い込むのが精一杯であった。

まとめ

 ロードクエストは今回のマイラーズカップで十分狙う価値のある馬である。実績最上位のインディチャンプは新型コロナウイルスの影響で矛先変更を余儀なくされたのに対し、本馬は国内で順調に調整を行ってきた。さらに斤量差も2㎏あり、東京新聞杯の内容を鑑みると展開次第では逆転があるかもしれないので、思い切って頭で狙うのも面白い。

 以上が、ロードクエストに対する所見である。明日のレース終了後に、読者の皆様が万馬券を片手に喜んでいる姿を想像しながら、購入された馬券の的中を切に願うばかりである。また、末筆となるが、この記事を最後まで読んでいただき、誠に感謝いたします。

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