波乱を予感させた牡馬クラシック第一弾の皐月賞は、エフフォーリアが2着馬と3馬身差の圧勝という衝撃の結果で幕を閉じた。
5/30には日本ダービーにてクラシック2冠目の戦いが繰り広げられるが、その出走メンバーは皐月賞よりもバラエティ豊かである。
そのため、皐月賞馬のエフフォーリアはともかく、他の馬の取捨で悩まれる方が多いのではないだろうか。
そこで、今回は「日本ダービーでの穴馬をお探しの方」や「日本ダービーの各ステップレースをざっくり見直したい方」、「いちいち各ステップレースを見直すのがメンドイ方」向けに、記事前半では出走各馬のステップレースをざっくりまとめ、後半では巻き返しに期待がかかる穴馬をピックアップすることで、予想作業の手間を省くことを目的にしている。
この記事が何らかの形で参考になれば幸いである。
この記事で分かること
- 各ステップレースで発生したトラックバイアスと求められた能力が分かる
- ステップレースにおける各馬の好走・凡走要因が分かる
- 巻き返しに期待がかかる1頭が分かる
筆者の自己紹介
筆者の自己紹介
- 筆者名
ロールス
- 趣味
競馬、麻雀、読書
- 競馬歴
14年0ヵ月(2022年3月現在)
- 予想スタイル
水族館や動物園で生き物をじっくり観察するのが楽しみの1つ。
最近は、YouTubeで『ナショナルジオグラフィックTV』の動物動画を見るのがマイブーム。
そんな性質から、各馬の調教とステップレースの内容、土曜日の馬場傾向に注目し、穴馬を選んでいくスタイルが好み。
- 2021年度の主な指名穴馬
ラストドラフト(AJCC 6人気)
カテドラル(東京新聞杯 12人気) ※『東京新聞杯の出走全馬の前走まとめ』の記事にて紹介
ギベオン(金鯱賞 10人気) ※『金鯱賞の出走全馬の前走まとめ』の記事にて紹介
スーパーフェザー(小倉記念 8人気) ※『小倉記念の出走全馬の前走まとめ』の記事にて紹介
エイシンヒテン(ローズS 12人気) ※『ローズSの出走全馬の前走まとめ』の記事にて紹介
- 2020年度の主な指名穴馬
ソーグリッタリング(エプソムカップ 5人気)
キセキ(宝塚記念 6人気)
ディメンシオン(キーンランドC 9人気)
マジックキャッスル(秋華賞 10人気)
更なる穴馬をお届けするべく、現在は競馬予想本を読み漁って仕入れた知識を予想に取り入れるべく、鋭意修行中!
各ステップレースのまとめ
共同通信杯(G3) 2/14 東京芝1800m(良)
出走各馬のレース内容
エフフォーリア
まずまずのスタートを切ると危なげなく好位に付け、かかりながらも末脚を溜める。
直線に差し掛かった途端に鞍上から一杯に追われた時には馬場の2分所から大飛びのフォームで加速したかと思うと、残り400mを過ぎた辺りで鞭を打たれた時にはさらに鋭い加速を見せ、2着馬に2馬身以上の差をつけて圧勝。
馬場傾向は味方したものの、ゴーサインへの反応の良さと瞬発力は評価に値する。
ただ、直線で終始右手前で走っていたのは気がかりだ。
ヴィクティファルス
平凡なスタートだったが、出たなりで前から7、8番手辺りのポジションを確保する。
直線では残り4ハロン棒の手前からゴーサインに応じて反応良く加速。
そして、終いは外から襲い掛かったシャフリヤールの追撃をアタマ差で退けた。
馬場傾向は向いたが、終いの脚色が若干鈍っていたので、軽い馬場に泣いた印象だ。
シャフリヤール
外枠から好スタートを切ったが、先行争いには加わらずにヴィクティファルスを内側の斜め前に見るような形で末脚を溜める。
直線では馬場の3分所からジワジワ末脚を伸ばしたが、2着馬と僅差の3着に終わった。
終いは脚を余していたので、上位2頭よりも4角の位置取りが若干後ろだったのが連対出来なかった主因だ。
ステラヴェローチェ
好スタートを切ったが先行策は取らず、前から5、6頭目で脚を溜める作戦に出る。
3コーナー地点では若干かかったが、すぐに持ち直して直線に臨んだ。
直線ではエフフォーリアの後を追うように末脚を伸ばす際に外から来たヴィクティファルスと併せ馬になったが、これに競り負けて5着に終わった。
ヴィクティファルスと競り合った区画のラップは10.8秒とかなりの瞬発力が求められていたことと、ステラヴェローチェのゴール際の脚色が悪くなかったのを見るに、斤量57kgと瞬発力勝負の分が若干悪かったことが敗因か。
ただ、ゴール際は脚を余し気味だったので、急激にラップが早くなる展開ではなく、残り3ハロンからゴールまでジワジワとペースが遅くなる展開ならば見直す手がある。
毎日杯(G3) 3/27 阪神芝1800m(良)
出走各馬のレース内容
シャフリヤール
発馬は悪かったが、3コーナーまでのバックストレッチを利用して徐々に加速しつつポジションアップを図った結果、3コーナー地点で前から4頭目辺りの位置を確保した。
直線を向いてゴーサインが出ると馬場の1、2分所の中間辺りから反応良く加速し、外から追いすがるグレートマジシャンをクビ差退けて勝利した。
比較的差し馬に有利な流れを前目で粘り切った基礎スピードは評価に値する。
ただ、ゴール時の脚色は鈍っていたのと直線で終始左手前だったのが、東京芝2400mの距離をこなすにあたってプラスになるとは思えない。
ただ、新馬戦と共同通信杯では手前を何度か替えながら走っており、その時にシャフリヤールに乗っていた福永騎手に手綱が戻るのは加点材料か。
グレートマジシャン
スタートはあまり良くなかったが、3コーナーまでのバックストレッチではシャフリヤールと共に徐々に加速しつつポジションを上げた。
ただ、3コーナー手前ではダディーズビビッドが前に出ると手綱を引かれていたので、若干スムーズさを欠いた。
直線では馬場の3分所辺りへ出されると大きなストライドでジワジワ加速し、勝ち馬とクビ差の2着に好走した。
流れこそ差し馬向きだったが、直線で見せた弾むようなフットワークは東京芝2400mでさらなる前進を期待させる好内容なものだった。
桜花賞(G1) 4/11 阪神芝1600m(良)
出走各馬のレース内容
サトノレイナス
18番ゲートから平凡なスタートを切ると、直線を向くまでは後方16番手辺りでじっと動かずに脚を溜める。
残り300m付近で馬場の4、5分所に進路を変えた所でゴーサインが出ると、上がり3ハロン32.9秒の末脚でソダシに迫るもクビ差の2着に終わった。
中団に付けた差し馬に向いた展開だったが、4角地点で後方16番手から猛追した鋭い末脚は評価出来る。
コメント