【毎日王冠2022】5分で分かる！出走全馬の前走のまとめ

　少頭数ではあるが次走のG1に向けての叩き台として出走してきた馬が多く、展開次第では波乱の目もあるだろう。

　だが、肝心の展開はというとこれといった逃げ馬がおらず、どの馬が行くかが分からないので予想がしづらい状況となっている。

　そのため、どの馬を買うべきか狙いが定まらずにお困りの方が多いのではないだろうか。

　そこで、今回は「毎日王冠での穴馬をお探しの方」や「毎日王冠の各ステップレースをざっくり見直したい方」、「いちいち各ステップレースを見直すのがメンドイ方」向けに、前半では出走各馬のステップレースをざっくりまとめ、後半では巻き返しに期待がかかる穴馬をピックアップすることで、予想作業の手間を省くことが目的の記事を作成した。

　この記事が何らかの形で皆様の参考になれば幸いである。

この記事で分かること

• 各ステップレースで発生したトラックバイアスと求められた能力が分かる
• ステップレースにおける各馬の好走・凡走要因が分かる
• 巻き返しに期待がかかる1頭が分かる

筆者の自己紹介

各ステップレースのまとめ

ヴィクトリアマイル(G1) 5/15 東京芝1600m(良)

出走各馬のレース内容

レイパパレ

　つんのめるようなスタートで騎手が落馬しそうになったが、何とか振り落とされずに済み、二の脚で先行3番手辺りに取り付く。

　道中はやや掛かりながら脚を溜める。直線で仕掛けられると馬場の2分所から反応良く伸びたものの、上位着順に食い込めずに12着でレースを終える。

　スタートで騎手が落馬しそうになる不利を受けたが、直線での脚色を見るに瞬発力不足が敗因だ。

　そのため、もう少し上がりがかかる条件で見直したい。

安田記念(G1) 6/5 東京芝1600m(良)

出走各馬のレース内容

サリオス

　まずまずのスタートを切ると出たなりに好位8番手辺りに付ける。

　道中で折り合って脚を溜めると、直線では馬場の4分所辺りに出される。

　馬なりのままゴーサインを待つと、残り300m辺りで鞍上に追われた途端に鋭く加速して脚を伸ばし、3着に好走した。

　馬場傾向と展開には恵まれたが、直線で鞍上が仕掛けた途端にすかさず脚を伸ばした反応の良さに関しては少し評価出来る。

ダノンザキッド

　まずまずのスタートを切ると、出たなりに先団グループに取り付く。

　向こう正面で折り合うと、直線では馬場の3分所辺りで粘り込むも、ゴール前で脚がアガってしまった所で外からソングラインらにかわされて6着に敗北。

　瞬発力不足が敗因だが、差し有利な馬場ながら先行策で勝ち馬から僅差に踏みとどまった内容は及第点が付けられる。

エプソムカップ(G3) 6/12 東京芝1800m(重)

出走各馬のレース内容

ノースブリッジ

　五分のスタートを切ると、鞍上に軽く促されて首尾良く先行2,3番手に取り付く。

　だが、なまじ勢い付いたばかりに馬が行きたがってしまったせいで、道中では鞍上に宥められながら脚を溜める。

　直線を向くと馬場の真ん中辺りを通りながらゴーサインを待つと、残り400mでのゴーサインに反応良く加速。

　そのままジリジリと脚を伸ばすと、ガロアクリークの追撃を抑えて勝利した。

　道中は逃げ馬と番手の馬から少し離れた3番手という絶好の位置で競馬をして展開の恵みを受けたが、折り合いを欠きながらも終いはやや余力残しだった点は少し評価出来る。

ジャスティンカフェ

　まずまずのスタートだったが、前目の位置ではなく馬群最後方で待機策に出る。

　直線では、馬場の3,4分所に出されてから鞍上に追われると反応良く加速をしたが、ゴール前で脚色が鈍ってしまい、5着に終わった。

　展開はやや向いたが、レース序盤で最後方に控えたポジションロスと、直線で芝の状態が良い馬場の外目を通れなかったのが敗因だ。

ハッピーアワー

　平凡なスタートを切ると、そのまま馬群後方に留まって末脚勝負に賭ける。

　直線入りして鞍上に追われると反応良く脚を伸ばしたが、残り200m辺りで失速して10着に終わった。

　距離が長かったのが敗因だ。

宝塚記念(G1) 6/26 阪神芝2200m(良)

出走各馬のレース内容

ポタジェ

　8枠18番から五分のスタートを切ると、出たなりに中団12番手辺りに付けてレースを進める。

　向こう正面で折り合ってレースを運ぶと、3コーナーで鞍上の手綱が動き、馬群外から徐々に進出を開始。

　だが、直線を向いた時には余力が殆ど残っておらず、末脚は不発に終わって11着に大敗。

　スタミナ不足が敗因だ。

キングオブコージ

　スタートがあまり良くなかったので、後方2,3番手でレースを進める。

　道中は後方でジッと脚を溜めると、3～4コーナーでは悪くない手応えで運び、直線で脚を伸ばすかに思えた。

　だが、直線を向いても全く伸びずに馬群へ沈み、17着に惨敗した。

　レコード級の基礎スピードが求められる展開が合わなかったのが敗因だ。

関越S(OP) 7/30 新潟芝1800m(良)

出走各馬のレース内容

キングストンボーイ

　スタートで出遅れると、そのまま後方14,5番手に控えて末脚勝負に賭ける。

　直線で馬場の3分所に出されると、残り400m付近から鞍上のゴーサインに応じて脚を伸ばし、勝ち馬とハナ差の2着に好走。

　差し有利な展開には恵まれたが、出走メンバー中で唯一の上がり3ハロンが33秒台だった点と、4角で後方12番手以下に付けた馬達が凡走する中でただ一頭のみ掲示板内の着順に好走した点は少し評価出来る。

関屋記念(G3) 8/14 新潟芝1600m(やや重)

出走各馬のレース内容

ダノンザキッド

　好スタートを切ると、出たなりに好位6番手辺りに控えて脚を溜める。

　直線で馬場の2,3分所に出されると、残り600m地点から鞍上に一杯に追われる。

　その後は徐々に加速しながらウインカーネリアンらとの差を縮めたが、勝ち馬と0.1秒差の3着に敗れた。

　レース序盤でやや控え過ぎたのが敗因だ。

　しかし、ゴール前での終いの脚色は悪くなかったので、前半がかなり緩んだスローペースでの瞬発力勝負ならば、引き続きの好走に期待出来る。

小倉日経OP(OP) 8/28 小倉芝1800m(良)

出走各馬のレース内容

レッドベルオーブ

　五分のスタートを切ると一気に加速してハナを切るが、鞍上の制止を振り切って大逃げを打つ。

　前半1000mが57.6秒のハイペースを作り出すと、直線では脚がアガリながらも後続の追撃を封じ込めて勝利した。

　今回の勝因は、鞍上と折り合わずにマイペースで逃げたら、後続が誰も付いて来ずに逃げ切れたというレースのアヤによるものなので、あまり評価は出来ない。

朱鷺S(L) 8/28 新潟芝1400m(良)

出走各馬のレース内容

ハッピ－アワー

　スタートが悪かったので、後方2,3番手辺りで脚を溜める。

　直線を向くと馬場の3分所辺りから脚を伸ばしたが、終いで若干脚色が鈍りながら14着に入線した。

　距離が長かったのと、芝の状態が良い外に出せなかったのが敗因だ。