もしかすると、中山記念史上最低の低レベルなメンツかもしれない。
今年の中山記念の出走予定馬を見てもG1馬の名が無いどころか、G2ウィナーもゴーフォザサミットとバビットのたったの2頭(ただし、共に3歳世代限定戦のレース)な上に、G1連対馬もケイデンスコールのみという、およそG2とは思えない手薄なメンバー構成である。
さらに、獲得賞金を見ても最高額がケイデンスコールの6100万円という低調ぶりで前走勝ち上がり馬も2頭しかいないとなると、波乱の可能性は大と見る。
ただ、低調ならば低調なりにメンバーの能力が拮抗しているせいで、どの穴馬から入るべきかの選択が付きまとい、頭を悩ませている方が多いのではないだろうか。
そこで、今回は「中山記念の穴馬を探している人」や「出走各馬の前走をざっとおさらいしたい人」、「ステップレース分析が面倒な人」向けに、出走各馬のステップレースをざっくりまとめ、予想作業の手間を省くことを目的とした記事を作成した。
- この記事で分かること
- 筆者の自己紹介
- 各ステップレースのまとめ
- 札幌記念(G2) 2020/8/23 札幌2000m(良)
- JBCクラシック(Jpn1) 2020/11/3 大井ダ2000m(やや重)
- 有馬記念(G1) 2020/12/27 中山芝2500m(良)
- 万葉S(OP) 1/5 中京芝3000m(良)
- 京都金杯(G3) 1/5 中京芝1600m(良)
- 日刊中山金杯(G3) 1/5 中山芝2000m(良)
- 日経新春杯(G2) 1/17 中京芝2200m(良)
- AJCC(G2) 1/24 中山芝2200m(不良)
- 白富士S(L) 1/30 東京芝2000m(良)
- アルデバランS(OP) 2/6 中京ダート1900m(やや重)
- 関門橋S(OP) 2/7 小倉芝1800m(良)
- 東京新聞杯(G3) 2/7 東京芝1600m(良)
- 巻き返しに期待がかかる1頭
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この記事で分かること
- 各ステップレースで発生したトラックバイアスと求められた能力が分かる
- ステップレースにおける各馬の好走・凡走要因が分かる
- 巻き返しに期待がかかる1頭が分かる
筆者の自己紹介
筆者の自己紹介
- 筆者名
ロールス
- 趣味
競馬、麻雀、読書
- 競馬歴
14年0ヵ月(2022年3月現在)
- 予想スタイル
水族館や動物園で生き物をじっくり観察するのが楽しみの1つ。
最近は、YouTubeで『ナショナルジオグラフィックTV』の動物動画を見るのがマイブーム。
そんな性質から、各馬の調教とステップレースの内容、土曜日の馬場傾向に注目し、穴馬を選んでいくスタイルが好み。
- 2021年度の主な指名穴馬
ラストドラフト(AJCC 6人気)
カテドラル(東京新聞杯 12人気) ※『東京新聞杯の出走全馬の前走まとめ』の記事にて紹介
ギベオン(金鯱賞 10人気) ※『金鯱賞の出走全馬の前走まとめ』の記事にて紹介
スーパーフェザー(小倉記念 8人気) ※『小倉記念の出走全馬の前走まとめ』の記事にて紹介
エイシンヒテン(ローズS 12人気) ※『ローズSの出走全馬の前走まとめ』の記事にて紹介
- 2020年度の主な指名穴馬
ソーグリッタリング(エプソムカップ 5人気)
キセキ(宝塚記念 6人気)
ディメンシオン(キーンランドC 9人気)
マジックキャッスル(秋華賞 10人気)
更なる穴馬をお届けするべく、現在は競馬予想本を読み漁って仕入れた知識を予想に取り入れるべく、鋭意修行中!
各ステップレースのまとめ
札幌記念(G2) 2020/8/23 札幌2000m(良)
出走各馬のレース内容
トーセンスーリヤ
スタートでやや出遅れるが進路が塞がれなかったので、何とか前から3、4番手を確保することが出来た。
だが、3~4コーナーで押っ付けられた時にはすでに手応えが悪く、直線では早々と馬群に沈んでしまい、あえなく敗退してしまった。
差し有利な馬場が合わなかった印象なので、このレースは度外視可能だ。
JBCクラシック(Jpn1) 2020/11/3 大井ダ2000m(やや重)
出走各馬のレース内容
ブラックバゴ(回避)
平凡なスタートを切ると次第にインコースへ進路を寄せ、殿付近に付ける。
直線でもインコースから追い込むが、特に目立った末脚はなく、最下位に敗れてしまう。
追い込み向きの展開ではなかったにせよ、特に見所の無い敗戦で、そもそもの能力が足りていなかった印象だ。
有馬記念(G1) 2020/12/27 中山芝2500m(良)
出走各馬のレース内容
バビット
内枠から好スタートを切ってハナに立つ。
道中も他馬につつかれることなく運んだが、3コーナーで後続各馬のスパートが始まる頃にはすでに手応えが怪しく、直線を向いた頃にはガス欠を起こし、大敗を喫した。
有馬記念の結果から、バビットにとって中山芝2500mは、少し距離が長かった可能性が高い。
そのため、距離短縮の舞台でなら見直しが可能だ。
万葉S(OP) 1/5 中京芝3000m(良)
出走各馬のレース内容
キングニミッツ(回避)
内枠からまずまずのスタートを切ると、そのまま中団のインコースで脚を溜める構えを取る。
そのまま2週目の3コーナーまでは特に動かず、4コーナーに差し掛かった辺りから鞍上の小崎騎手の手綱が動いた。
直線は内ラチから3頭外のコースから一杯に追われるが、すでに余力が無く、10着に敗れてしまう。
キングニミッツにとって、芝3000mは少し長い距離だったようだ。
京都金杯(G3) 1/5 中京芝1600m(良)
出走各馬のレース内容
ケイデンスコール
ゲートが開いた瞬間に鞍上の岩田康誠騎手に一杯に追われたことで、インコースの前から5、6番手の位置取りに成功。
また、残り1000m付近では逃げ馬3騎から少し離れた大馬群の1、2番手という絶好のポジションで競馬を進められた。
さらに、3~4コーナーもインベタで好位を追走すると、直線も内ラチから2~4頭目のポジションから末脚を伸ばし、復活Vを果たした。
今回の勝利は、馬場傾向及び展開、そしてスタートから前目のポジションを取りに行った岩田康誠騎手の好判断による結果につき、評価すべき点はない。
日刊中山金杯(G3) 1/5 中山芝2000m(良)
出走各馬のレース内容
ヒシイグアス
まずまずのスタートを切ると、馬込の好位7番手辺りの位置を確保。
4コーナーに差しかかると、鞍上が馬群の外に馬を誘導し、直線の馬場の3分所へなだれ込む。
すると、ラスト1ハロンからインコースから抜け出たココロノトウダイと激しい追い比べになり、これを下して重賞初制覇を決めた。
概ね馬場傾向通りの走りをしたため、特に評価点は無い。
ウインイクシード
外枠から難なくスタートを決めると、外目の2番手で先行競馬を行う。
直線では内ラチから4頭程空けたコースで粘り込み、3着に好走する。
展開は向いたが、荒れ気味のインコースを通っての好走に関しては少し評価出来る。
日経新春杯(G2) 1/17 中京芝2200m(良)
出走各馬のレース内容
クラージュゲリエ
まずまずのスタートで好位7番手辺りの馬込みに入れると、向こう正面では内ラチから3、4頭空けた位置で脚を溜める。
4コーナーから鞍上の福永騎手に追われると徐々に加速を始め、直線では馬場の3分所へ飛び込んだ。
そこからジリジリと追い上げると、終いはバテ気味ながら3着に好走した。
馬場傾向通りの好走につき、特に評価点は無い。
AJCC(G2) 1/24 中山芝2200m(不良)
出走各馬のレース内容
サンアップルトン
平凡なスタートでゲートを出ると、そのまま殿に付ける。
残り1000mのハロン棒付近から柴田善臣騎手の手綱が動き、スパートを開始。
直線では馬場の6分所辺りから追い込むが、10着に敗北。
位置取りが後ろ過ぎたので、このレースは度外視可能だ。
ノーブルマーズ
内枠から好スタートを切ったが、外目からなだれ込む各馬との先行争いには加わらず、インコースの中団で脚を溜める。
3コーナーに差し掛かった所で鞍上の高倉騎手が追い始めるが、馬群の追走がやっとという脚色で、4コーナーを向いた所ですでに余力が残っておらず、13着に大敗してしまった。
ノーブルマーズには不良馬場での馬力と持久力勝負には不向きだったようなので、このレースは度外視可能だ。
マイネルハニー
スタートでタイミングがやや合わずに出遅れたものの、1週目の直線を活かして外目4、5番手までポジションを上げる。
4コーナーで各馬がスパートを開始したと同時に鞍上の宮崎北斗騎手がマイネルハニー追い始めたが、すでに余力が残っておらず、14着に大敗してしまう。
マイネルハニーには不良馬場での馬力と持久力勝負には不向きだったようなので、このレースは度外視可能だ。
白富士S(L) 1/30 東京芝2000m(良)
出走各馬のレース内容
フランツ
まずまずのスタートを切ると馬群に潜り込み、中団で脚を溜める。
直線は内ラチから4頭分外のコースから末脚を伸ばし、3着に好走。
瞬発力勝負の展開が向いたのと直線での的確な進路選択による好走につき、特に評価点は無い。
ビターエンダー(回避)
好スタートを切ると前から2、3番手でレースを進める。
直線は内ラチから3頭目のコースで粘り込もうとするが、6着に敗れる。
基礎スピードと瞬発力が同時に必要な勝負が向かなかった印象。
オウケンムーン(回避)
平凡なスタートを切るとインコースの後方3番手に付ける。
直線は馬場の2分所付近から追い込もうとするが、進路に他馬がいたせいでまともに追い出せず、ゴーサインが出せたのは残り250m付近からだった。
結果は7着だったものの、直線で不利を受けたせいで脚を余した敗戦につき、このレースはノーカウントでよい。
アルデバランS(OP) 2/6 中京ダート1900m(やや重)
出走各馬のレース内容
ゴーフォザサミット
まずまずのスタートを切ると、インコースの馬群に潜り込む。
だが、1コーナー入り口手前でかかる仕草を見せたと思えば、3コーナーでもややかかり気味に後方からポジションを上げようとしていた。
直線は馬場の5分所辺りから追い込もうとするが、見せ場無く敗北。
展開もダートも向かなかった印象なので、度外視可能だ。
関門橋S(OP) 2/7 小倉芝1800m(良)
出走各馬のレース内容
パンサラッサ
外枠から好スタートを切ると、外目3番手で先行策を取る。
3コーナーに差し掛かると鞍上の菱田騎手の手綱が動き、馬場の外から徐々に先頭をうかがい始める。
直線に入ると、当初は馬場の3分所から粘り込もうとするが、残り200m付近で右鞭が入ると徐々に馬場の良い5分所へ進路を変え、2着に好走する。
概ね馬場傾向通りの好走だが、直線では残り200m付近まで馬場の悪い3分所を通ってしまったロスがあり、その点を加味すれば大目に見ることが出来る。
コスモカレンドゥラ
まずまずのスタートを切ると、外目の好位5、6番手から追走を開始。
3コーナーに差し掛かると鞍上の丹内騎手に追われ、パンサラッサを追うようにスパートを始める。
直線では馬場の5分所から叩き一杯で追われ、何とか3着に好走した。
馬場傾向通りの好走につき、特に評価点は無い。
東京新聞杯(G3) 2/7 東京芝1600m(良)
出走各馬のレース内容
ショウナンライズ
好スタートを切ったが先団には付けず、好位6、7番手に収まる。
直線では馬場の2分所へ進路を取り、残り400m辺りから鞍上の大野騎手に追われたが、切れ味が鈍かったのでライバル達に水を空けられ、残り200m付近で余力が残っていなかった。
速い基礎スピードと瞬発力が求められる条件が合わなかった印象だ。
巻き返しに期待がかかる1頭
今回はトーセンスーリヤの巻き返しに期待したい。
中山芝1800mは6戦して(2.1.1.2)と、トーセンスーリヤにとって好相性なコースだ。
また、今回は先行勢が手薄な上に開幕初週の中山の馬場が良い状態なら、得意の先行策で復活が可能と見る。
いずれにせよ前残りが利く馬場かどうかの見定めは必要だが、得意条件への変更は期待が出来ると言えるだろう。
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