4強って、マジで強いのか?
2歳女王に重賞2勝馬。さらに無敗の3勝馬2頭の参戦により、今年のNHKマイルカップは類まれな卍巴の様相を呈している。NHKマイルカップは毎年悩ましいが、今年の前哨戦は特殊な馬場で開催されたケースばかりなのが、より予想を難題化させている。今回は、そんな特殊な馬場で行われた前哨戦を振り返り、4強の構図を疑うきっかけを見出していく。
この記事の狙い
ズバリ、以下の2点に尽きる。
- 前哨戦のトラックバイアスから4強を評価する
- 前哨戦のトラックバイアスから見つけた穴馬を共有する
4強の評価について
- レシステンシア
前走…桜花賞(G1)。4/12阪神(重) 1600m
この日は、逃げもやや決まるが、差しも決まるフラットに近い馬場。
走りやすい箇所は、馬場の3分から外目だった。
レシステンシアの前走は、道中は2番手で進みつつ、
直線で走りやすい箇所に出して2着だった。
しかし、先行勢にキツイラップ(ラスト3ハロン 11.7→12.6→13.8)で
踏ん張った地力は評価出来る。
前走の反動が無ければ好走必至と見る。
- タイセイビジョン
前走…アーリントンカップ(G3)。4/18阪神(重→やや重) 1600m
当初は馬場の4分所から外を回した馬に有利だったが、
晴れになった9R蓬莱峡特別からは外目の馬場の伸び脚が鈍り、
最内を突いた差し馬に有利な馬場となった。
(※実際、9Rはスズカフューラー、11Rは本馬が最内を突いて鮮やかに勝利した)
正直、前走は馬場と展開に恵まれた感は否めないが、2着との2馬身差は、
ハマれば好走するという証拠とも言えるので、可もなく不可もなくである。
- サトノインプレッサ
前走…毎日杯(G3)。3/28阪神(やや重) 1800m
当初は馬場の3、4分所を通った先行馬に優勢な馬場だった。
しかし、9Rの君子蘭賞から
最内~2分所を通った先行馬ばかりが好走するようになる。
勝ったサトノインプレッサも伸びる内目に進路を取って差したとはいえ、
先行優勢の馬場状況に逆らった点は多少評価出来る。
- ルフトシュトローム
前走…NZT(G2)。4/11中山(良) 1600m
逃げ、先行も決まるが差しも決まる、展開が大きな要因を占める馬場だった。
また、走破タイムが全体的に平均タイム並みで、基礎スピードが問われた。
勝ったルフトシュトロームは展開が向いた可能性が否めない。
何故なら、NZTのラップのテン2~3Fは先行勢にキツいラップだったからだ。
具体的には、テン2~3Fは10.9→11.0と推移しており、先行争いが激しかったことを意味している。さらに、ラップは11.7→11.7→11.7→11.9→11.8とゴールまでほぼ一定速度で流れ、先行勢が息つく暇がなかった。そのため、後方待機の差し馬達がなだれ込む結果となったのだ。
穴馬は、プリンスリターンである!!
このように結論付けたのは以下の2点である。
- トラックバイアス不利を跳ね返す強さ
- 展開不利を跳ね返す強さ
前述の通り、アーリントンカップは最内を突いた差し馬に有利な馬場であった。
対して、プリンスリターンはやや伸びにくくなった直線外目に持ち出した上に、レースのテン2、3ハロンが10.8→10.9というスプリンターばりの高速ラップを2番手から3着に粘って見せた。勝ち馬との差は0.4秒だが、不利を受けて僅差の敗北なので高く評価出来る。本番の馬場が先行勢に有利になるなら、是非とも狙いたい1頭である。
まとめ
4強と穴馬の情報は、以下の通りである。
(4強)
- レシステンシア…地力が+評価材料。反動なければ
- タイセイビジョン…展開が向けば、今回も着内
- サトノインプレッサ…地味ながら不利を克服。一応警戒
- ルフトシュトローム…危険な臭いがする
(穴馬)
- プリンスリターン…前残り馬場なら、是非狙いたい
最後に、ここまで読んでいただき感謝いたします。次回は5/9(土)のレース終了後に調教と土曜日の東京競馬場の馬場を加味した予想記事を更新いたします。次回も、是非ご覧ください。なお、お問い合わせがある場合は以下からどうぞ。
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