もしかしたら、今年のG1で1番の波乱になるかもしれない。
というのも、「無敗」という魔法のワードを引っ提げた上位人気馬が3頭もいるくせに、どの馬にも不安材料があるからだ。
加えて、2歳戦というキャリアの浅い若駒同士のレースなので出走馬の全容が把握出来ず、古馬G1よりも手探りでの予想を余儀なくされる点もレース予想の難しさに拍車をかけている。
そこで、今回はこの記事で「狙うべき馬の的が絞れずに悩める人」や「穴馬をお探しの方」に、土曜日の阪神競馬場の馬場傾向を踏まえた上での上位人気馬の不安点、そして狙うべき穴馬2頭をざっくり紹介することで、予想の一助になることを目指す。
この記事で分かること
- 上位人気馬4頭の不安点
- 阪神ジュベナイルフィリーズ2020で狙うべき穴馬2頭と、その共通点
筆者の自己紹介
筆者の自己紹介
- 筆者名
ロールス
- 趣味
競馬、麻雀、読書
- 予想スタイル
水族館や動物園で生き物をじっくり観察するのが楽しみの1つ。
そんな性質から、各馬の調教とステップレースの内容、土曜日の馬場傾向に注目し、穴馬を選んでいくスタイルが好み。
- 2020年度の主な指名穴馬
ソーグリッタリング(エプソムカップ 5人気)
キセキ(宝塚記念 6人気)
ディメンシオン(キーンランドC 9人気)
マジックキャッスル(秋華賞 10人気)
更なる穴馬をお届けするべく、現在は競馬予想本を読み漁って仕入れた知識を予想に取り入れるべく、鋭意修行中!
土曜日の馬場傾向と上位人気馬4頭の不安点
土曜日の馬場傾向
直線の芝の傷み具合について
今週からBコースに替わったが、馬場の1、2分所はそれでもカバー出来ないほど芝が荒れているので、インコースからの粘り込みや差し切りは難しい。
走破タイムについて
展開次第で、走破時計はクラス水準級のタイムが出るので、早い走破タイムで走れる基礎スピードが必要だ。
上がり3ハロンについて
上がり33秒台がフツーに出るので、瞬発力タイプの馬にチャンスがある。
脚質の有利不利について
現状は「先行>差し」だが、12/12のレースは少数頭のドスローレースばかりで、脚質の有利不利は結論が付けられない。
なので、明日のレースで見極める必要がある。
有力馬の不安点
ソダシ
- 持ち時計不安
札幌2歳Sではレコードタイムで勝利したものの、このレースはスタートして400m地点以外のラップタイムが11秒台前半を計測していないため、11秒台前半の速い流れが続く展開をこなせるかどうかは推し量ることが出来ない。
また、東京1600mで行われたアルテミスSも勝利したが、当日に同距離で行われた未勝利戦より遅い走破タイムではレースレベルに疑問符が付くので、アルテミスSの結果に全幅の信頼を置くことは出来ない。
- 内枠
京都競馬場のリニューアル工事のため、今の阪神競馬場は例年より長期に亘って開催されている。
そのため、コース全体の内ラチ沿いの芝はBコース変更でもカバー出来ないほど傷みが進んでおり、馬場の悪いインを走らされやすい内枠は基本的に不利である。
また、高額賞金且つ多数頭のG1レースになると平場よりもポジション争いの激しさが増すのが必至なので、今日のリゲルSみたいに落ち着いたペースにならない限り、内枠はプラスには働くまい。
サトノレイナス
- 持ち時計不安
前走のサフラン賞でごぼう抜きを決めたものの、走破時計としては平凡で、開催が進んで時計がかかる芝状態が味方した感が否めない。
したがって、現状の阪神芝コースでの強調材料が見当たらない。
メイケイエール
- 距離延長微妙
前走のファンタジーSでは向こう正面でかかりながら好位に付け、レコードタイムで優勝。
しかし、直線での脚色はいささか瞬発力に欠けており、距離と直線が伸びる本番では条件良化とは言い難い。
また、前走のレースぶりは「かかったが勝利した=能力が高い」と見れなくもないが、阪神開催初日で比較的外枠の先行勢に有利な馬場だったことを考えると、「単に馬場が向いたため、かかっても大して問題にならなかった」と見方が自然で、むしろ気性難のせいで距離延長が不安という認識が勝る。
- 瞬発力勝負未知数
メイケイエールは、生涯成績でレース平均上がり3ハロンより1秒以上早い上がりを出したことが無い。
その上、「父ミッキーアイル×母デインヒル系(母父ハービンジャー)」という組み合わせは、瞬発力勝負よりも持続力勝負に向いているので、血統面からも強調し難いのだ。
インフィナイト
- 瞬発力勝負未知数
兄弟馬を見ても瞬発力勝負よりはダートコースが主戦場のパワータイプの馬が多く、瞬発力勝負への適性には疑問符が付く。
一応、今回の最終追い切りでは坂路で好タイムを出したものの、瞬発力勝負をこなせるかはまた別の話なので……。
狙うべき穴馬2頭
今の阪神競馬場で狙うべき穴馬の条件は、次の通り。
- 馬場が傷んだインを避けられる枠
- 早い走破時計を持つ(重要!)
- 早い上がりを持つ
以上を踏まえ、今回は⑫オパールムーンと⑰フラリオナに注目する。
穴馬2頭の共通点
- レコード決着のレースで上がり3ハロン最速且つレース平均上がり3ハロンより1秒以上早い
ファンタジーSとききょうSでは共に2歳コースレコードを更新する条件で行われた。
その中でレース平均上がり3ハロンより1秒以上早い末脚で好走し、早い走破時計をこなせる基礎スピードと非凡な瞬発力を見せつけた。
よって、瞬発力が求められる今の阪神競馬場でも前哨戦のような末脚が発揮出来ると考える。
- 展開不利を覆す末脚
ファンタジーSとききょうSは先行勢に有利な馬場だったが、2頭とも先行勢に有利な馬場と展開という不利を受けながら好走した。
しかも、ゴール時の脚色を見るに脚を余したのは明らかで、1ハロンの距離延長はむしろ好材料だ。
- ワンターン且つ直線に急坂があるコースで好走
共に1400mながら、阪神1400m及び中京1400mはワンターンで直線がある程度長い上に急坂があり、本番のコースと似た特徴のコースである。
そんな馬場での好走のため、両者の前哨戦は有力馬の前哨戦よりも価値があるのだ。
まとめ
狙うべき穴馬2頭
- ⑫オパールムーン
- ⑰フラリオナ
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以上、この記事が皆様の予想の参考になりますように!
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