世代で傑出した2冠馬の相手探しが馬券のテーマだった先週の秋華賞では、紫苑S4着から臨んだ10人気のマジックキャッスルが2着に好走した。
ディープインパクト以来の無敗の3冠馬の誕生がいよいよ間近に迫った今年の菊花賞でも、秋華賞同様に「相手探し」が馬券のテーマになり、我々の頭を悩ませるのは間違いない。
そこで、今回も「相手探しにお悩みの方」や「ステップレースで見所のある走りをした馬をお探しの方」、「菊花賞までのステップレースを改めて振り返りたい方」向けに、ステップレースにおける出走各馬の走りを人気所から穴馬まで全て紹介することで、買う馬を選択する手間を省く一助になることを目指す。
この記事で分かること
- 各ステップレースで発生したトラックバイアスと求められた能力が分かる
- ステップレースにおける各馬の好走・凡走要因が分かる
- 巻き返しに期待出来る馬が分かる
筆者の自己紹介
筆者の自己紹介
- 筆者名
ロールス
- 趣味
競馬、麻雀、読書
- 予想スタイル
水族館や動物園で生き物をじっくり観察するのが楽しみの1つ。
そんな性質から、各馬の調教とステップレースの内容、土曜日の馬場傾向に注目し、穴馬を選んでいくスタイルが好み。
- 2020年度の主な指名穴馬
ソーグリッタリング(エプソムカップ 5人気)
キセキ(宝塚記念 6人気)
ディメンシオン(キーンランドC 9人気)
マジックキャッスル(秋華賞 10人気)
更なる穴馬をお届けするべく、現在は競馬予想本を読み漁って仕入れた知識を予想に取り入れるべく、鋭意修行中!
各ステップレースのまとめ
札幌記念(G2) 8/23 札幌芝2000m(良)
出走各馬のレース内容
ブラックホール
発馬はあまり良くなかったので、中団での競馬。
向こう正面では内から3頭分ほど空けた8番手付近で脚を溜め、3コーナーでも外を捲ってスパートを開始。
そして直線ではそのまま馬場の3分所になだれ込んだが末脚を伸ばせず9着。
終始外を回らされた不利は受けたものの、目立った末脚が認められなかった。
ダービーのように直線一気の追い込み競馬をするなら、見直す手はある。
小牧特別(2勝クラス) 9/20 中京芝2200m(良)
出走各馬のレース内容
アリストテレス
1~2コーナーと向こう正面の途中までは最内3番手で脚を溜めていたが、残り1100m付近でハナを奪って主導権を握る。
直線では4コーナーを右手前で回ったせいで馬場の3分所へ進路を取った。
残り200mを切った辺りで馬場の4、5分所へ膨らんだフライライクバードへ併せに行くと一気に加速して突き放し、勝利した。
どこでも脚を伸ばせる馬場ならば相対的にインが有利になるが、馬場の4、5分所から押し切った内容は評価出来る。
セントライト記念(G2) 9/21 中山芝2200m(良)
出走各馬のレース内容
バビット
他に競りかける馬が特におらず、楽にハナに立つ。
道中はマイペースで逃げながら脚を溜め、直線は最内で粘り込んで逃げ切り。
楽逃げが向いた展開で評価は出来ないが、マイペースで走れればしぶといことが分かる内容だった。
サトノフラッグ
道中はインから3頭分位空けた中団で待機。
3コーナーから捲りを仕掛けて直線入りでは番手付近で馬場の2分所へなだれ込んでバビットを捕らえにかかるも届かず2着。
中団から捲って勝ちに行った分のロスが響いた形につき、少し評価出来る。
ガロアクリーク
発馬した途端、鞍上の川田騎手がやや追っ付け気味にポジションを上げ、珍しく3番手からの競馬。
道中は最内でジッと脚を溜め、直線では最内から1頭空けたコースから粘り込みを図るも3着まで。
1000m62.6秒の緩い流れが向いた形なので、特に評価すべき点は無い。
ヴァルコス
向こう正面ではサトノフラッグの直後で脚を溜める。
3コーナーからステッキを入れられて捲りを開始し、直線では大外(馬場の3分所)から差して5着。
前の馬を捕えきれなかったものの、不利な外を回った上に上がり3ハロン最速で脚を余して5着なので、度外視可能。
九十九里特別(2勝クラス) 9/26 中山芝2500m(やや重)
出走各馬のレース内容
ダノングロワール
道中は中団待機策を取るも、3コーナーから鞍上に追われながら捲りを開始。
直線では馬場の3分所付近へ雪崩れ込んでジワジワ加速して優勝。
馬場傾向通りの走りなので、特に評価点は無い。
神戸新聞杯(G2) 9/27 中京芝2200m(良)
出走各馬のレース内容
コントレイル
道中は最内から2頭程外目の中団馬込みで脚を溜め、直線は馬場の3分所へ進路を取った。
すると、楽な手応えで抜け出し、ノーステッキで完勝した。
馬場傾向は確かに向いたが、それを差し引いても圧巻の走りだった。
ヴェルトライゼンデ
道中は後方5番手辺りで待機。
3~4コーナー間では最内から1頭空けたポジションでタイトなコーナリングを見せ、直線は4コーナーを曲がる慣性を利用し、馬場の5分所付近へ進出。
その結果、上がり最速の末脚で追い込んで2着に好走。
末脚が伸ばしやすい馬場や展開はともかく、大外を回して上がり最速の2着は少し評価出来る。
ロバートソンキー
道中はコントレイルを見るような形で馬込み待機。
直線では先に抜け出したコントレイルの後を追うように末脚を伸ばして3着に好走。
展開が向いた好走につき、特に評価点は無い。
ディープボンド
道中は馬場のインから2、3頭程外の先団3番手でレースを進める。
直線は馬場の3分所から粘り込みを図るが4着に終わった。
差し有利の展開で先行して4着に食い下がったのは高く評価出来る。
ターキッシュパレス
向こう正面では最内から4、5頭分空いた10番手辺りで競馬を進める。
また、3~4コーナーでも最内から3,4頭空けた位置を走らされ、直線では馬場の4分所付近へ雪崩れ込んだ。
そこから1完歩ずつ脚を伸ばすも5着が精一杯。
展開は向いたが、現状の力は出し切った印象だ。
レクセランス
あまり良くないスタートの直後にロバートソンキーに寄られた挙句、最内に切り込んできたエンデュミオンに進路をカットされたせいで手綱を少し引き、ポジションが後方になる不利を被った。
向こう正面では最内から1頭分空けた後方14番手で脚を溜め、3~4コーナーも最内を立ち回った後に直線の最内を向く。
インでバテる馬の隙間を縫うようにジワジワ加速するが7着まで。
序盤の不利が無ければ、もう少し着順を上げられたかもしれない。
マンオブスピリット
道中は馬群から離れた殿から競馬をする。
馬群のスピードが緩んだ3コーナーから外を回ってスパートを開始し、直線で馬場の5分所付近に雪崩れ込むも目立った末脚は認められなかった。
特に不利は受けていないが、しいて言うなら向こう正面でのポジションが後ろ過ぎたのかもしれない。
ビターエンダー
内枠を利してインベタ先行策を取るが、直線では後続馬群に呑まれて11着に敗北。
差し有利の流れが向かなかった。
シリウスS(G3) 10/3 中京ダ1900m(良)
出走各馬のレース内容
キメラヴェリテ
スタートから追っ付けてハナに立つが、残り200mでガス欠して大敗。
中団待機勢に有利な展開が向かなかったので、度外視可能。
高雄特別(2勝クラス) 10/10 京都芝2400m(不良)
出走各馬のレース内容
ディアマンミノル
道中は中団待機をし、3コーナーからジワジワとペースアップしてポジションを上げる。
直線では最内から1頭分外のポジションから脚を伸ばして優勝。
馬場は向いたが、3、4コーナーで自分で動いて勝利した点は評価出来る。
毎日王冠(G2) 10/11 東京芝1800m(やや重)
出走各馬のレース内容
サトノインプレッサ
発馬でアオってしまい、後方からの競馬を余儀なくされる。
直線でも目立った末脚は認められず、ブービーで敗北。
発馬が悪かったのが全てなので、ノーカウントでよい。
巻き返しに期待がかかる馬について
この項目では、ステップレースで見所あるレースをした馬を2頭ピックアップする。
- ヴァルコス
- どこに見所を感じたか?
セントライト記念では前有利な展開の中、外を回して5着まで追い込んだ上に脚色に余裕があった点に魅力を感じた。
差しが届く馬場ならば、さらに前進が見込めるはずだ。
- 狙う時のポイント
勝負所での極端なペースアップが苦手なので、ロングスパートの展開になるかがカギである。
- ディープボンド
- どこに見所を感じたか?
神戸新聞杯では差し有利の展開ながら、先行勢で唯一掲示板内に粘り込んだ。
コントレイルにマークが集まって先行勢のマークが緩むなら、巻き返しに賭ける手がある。
- 狙う時のポイント
京都3000mにおける差し有利の展開では好走出来るか微妙なので、馬場や展開等で先行勢が有利になる要素があれば積極的に狙うのは面白い。
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以上、最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆様の予想の一助になりますように!
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