札幌記念からラッキーライラックとノームコアが参戦したかと思えば、最重要ステップレースである府中牝馬Sからはラヴズオンリーユーを含む4頭の参戦があった。
さらに、定番の秋華賞やオールカマー路線からはもちろん、サマー2000mシリーズの七夕賞や新潟記念、挙句には新設OPレースである新潟牝馬Sからも参戦があり、戦前から的が絞りにくい状況だ。
ステップレースの多様化は各路線の力比べがますます難しくなり、予想の手間がかかってしまうので実に競馬ファン泣かせである。
そこで、今回は「出走各馬の前走をざっとおさらいしたい人」や「ステップレース分析が面倒な人」向けに、ステップレースにおける出走各馬の走りを人気所から穴馬まで全て紹介することで、予想の手間を省くことを目指す。
この記事で分かること
- 各ステップレースで発生したトラックバイアスと求められた能力が分かる
- ステップレースにおける各馬の好走・凡走要因が分かる
- 巻き返しに期待出来る馬が分かる
筆者の自己紹介
筆者の自己紹介
- 筆者名
ロールス
- 趣味
競馬、麻雀、読書
- 予想スタイル
水族館や動物園で生き物をじっくり観察するのが楽しみの1つ。
そんな性質から、各馬の調教とステップレースの内容、土曜日の馬場傾向に注目し、穴馬を選んでいくスタイルが好み。
- 2020年度の主な指名穴馬
ソーグリッタリング(エプソムカップ 5人気)
キセキ(宝塚記念 6人気)
ディメンシオン(キーンランドC 9人気)
マジックキャッスル(秋華賞 10人気)
更なる穴馬をお届けするべく、現在は競馬予想本を読み漁って仕入れた知識を予想に取り入れるべく、鋭意修行中!
各ステップレースのまとめ
七夕賞(G3) 7/12 福島2000m(重)
出走各馬のレース内容
リュヌルージュ
向こう正面ではやや飛ばし気味の3頭から3、4馬身後ろの4番手で大馬群を率いる形を取る。
3~4コーナーでは馬場の荒れた2分所辺りを駆けてロスを抑え、直線も同様のコースを走ったがリュヌルージュより外から脚を伸ばした差し馬達にかわされて8着。
馬場も流れも向かなかったが、最後は止まっておらず斤量にも恵まれていたため、自身の力はとりあえず出し切った感じか。
札幌記念(G3) 8/23 札幌2000m(良)
出走各馬のレース内容
ノームコア
道中は内ラチ沿いで末脚を溜め、4コーナーで馬場の2分所に出すと楽に抜け出して勝利した。
馬場もやや早い流れも向いた勝利なので、特に評価無し。
ラッキーライラック
終始2番手でレースを運び、直線は内から1、2頭空けたポジションで先行押し切りを図るも3着まで。
差し有利な展開が合わなかった印象なので、巻き返しの余地はある。
新潟記念(G3) 9/6 新潟2000m(良)
出走各馬のレース内容
サトノガーネット
道中は殿でじっくりと脚を溜め、直線はほぼ外ラチ沿いから追い込んで4着。
馬場傾向を味方につけての好走につき、特に評価すべき点は無い。
オールカマー(G2) 9/27 中山芝2200m(やや重)
出走各馬のレース内容
センテリュオ
道中は中団で脚を溜め、3コーナーから馬場の3分所を通ってスパートを開始すると直線で力強く加速して勝利。
馬場と持久力が活きる展開が向いた勝利につき、特に評価すべき点は無い。
府中牝馬S(G2) 10/17 東京芝1800m(重)
出走各馬のレース内容
サラキア
道中は中団待機し、直線は馬場の4分所に出されて仕掛けられると2着馬を3馬身突き放して優勝。
展開、直線の進路取りと諸要素がハマった勝利につき、特に評価点無し。
シャドウディーヴァ
向こう正面ではサラキアと並ぶような位置取りで競馬をする。
直線では馬場の3分所からジワジワと末脚を伸ばし、2着に好走。
差し有利の展開がハマった形につき、特に評価点は無し。
サムシングジャスト
殿8番手から競馬を進める。
直線は馬場が荒れた2分所から差し、3着を確保。
展開は向いたが、荒れたインをついて好走した馬力は少し評価出来る。
ラヴズオンリーユー
向こう正面では飛ばして逃げるトロワゼトワルとダノンファンタジーから6馬身程後ろの3番手で馬群を引っ張る形。
直線では馬場の3分所から脚を伸ばすも5着に終わる。
重馬場といいやや短い1800mの距離といい、条件が合わなかった。
秋華賞(G1) 2020/10/18 京都芝2000m(やや重)
出走各馬のレース内容
ソフトフルート
スタートであおったせいで最後尾からレースを進める。
3コーナーから大外を通ってスパートを開始すると4コーナー地点で12番手までポジションを上げ、直線で馬場の5分所付近から末脚を伸ばして3着に好走。
発馬の遅れが逆に有利に働いたおかげで差し有利な流れに上手く乗れた印象で、特筆すべきポイントは無い。
ミスニューヨーク
道中はひたすら中団待機し、各馬のスパートが激しくなった3~4コーナーでも動かず、直線は馬場の3分所へ進出。
そこから雪崩れ込むように5着を確保。
差し有利の展開が向いた好走なので、特に評価点無し。
ウインマイティー
向こう正面では内ラチから2頭程空けたインの中団で待機し、直線だけ馬場の3分所へ出して脚を伸ばそうとするが、ラスト100m付近で脚がアガってしまった。
馬力と持久力が求められる展開が不得手なのかもしれないので、度外視可能。
リアアメリア
内枠を利して好位5番手を確保。
向こう正面及び3、4コーナーでは馬場の2分所を走って直線も同じコースから粘り込みを図るが、直線入りで早々とガス欠。
力の要る馬場と早い流れが合わなかった印象なので、このレースは度外視可能。
ウインマリリン
スタートは良く、向こう正面では早々と3番手を確保し、直線まで終始馬場の2分所付近を走ってロスを防ぐ。
しかし、直線入りした途端に息が上がってしまい大敗。
流れが速い展開も力の要る馬場も合わなかった。
新潟牝馬S(OP) 10/24 新潟芝2200m(重)
出走各馬のレース内容
ウラヌスチャーム
向こう正面半ばから荒れた最内をスルスルと駆け出したかと思うと3コーナーではハナに立っていた。
さらに、直線でも荒れた最内を通ってグングン加速し、2着に7馬身差を付けて圧勝した。
展開はともかく、直線で荒れた最内から力強く伸びた馬力は評価出来る。
エスポワール
当初は先行策を取るが、3~4コーナーで各馬がスパートを開始する中でつられて動かずにいると中団の位置になっていた。
直線では馬場の2分所から追い出すが、ラスト200mで馬場の3分所に進路を切り替えて2着を確保。
3~4コーナーで動かなかった鞍上の好判断による好走に見えた。
カーロバンビーナ
向こう正面半ばからウラヌスチャームの後を追うようにポジションを上げ、直線では最内から粘り込みを図るが5着まで。
好走するには馬力が足りなかった印象。
ロサグラウカ
道中は中団待機策を取り、3~4コーナーで大外から徐々にスパートを開始。
直線では馬場の4分所辺りから末脚を伸ばすが、残り200m付近で失速。
馬力が要る馬場が合わなかった印象。
巻き返しに期待がかかる馬について
この項目では、ステップレースで見所あるレースをした馬を1頭ピックアップする。
- ラッキーライラック
- どこに見所を感じたか?
札幌記念では敗れはしたが、先行勢で唯一馬券内に好走して地力の高さを見せた。
恐らくスローペースが見込める上にG1を2勝した阪神競馬場ならば、前走以上の好走が見込めるはずだ。
- 狙う時のポイント
いくら阪神競馬場が得意とはいえ、「瞬発力より馬力が問われる馬場」ならば宝塚記念のように凡走してしまう可能性があるので過信は禁物。
したがって、当日の阪神競馬場が瞬発力が活きる軽い馬場かは要チェックだ。
※エリザベス女王杯2020の直前予想になります!
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以上、最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆様の予想の一助になりますように!
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