【オークス2020】条件好転!前哨戦から復活する穴馬の正体とは

 牝馬クラシック1冠目の桜花賞はデアリングタクトが目覚ましい末脚で勝利を収めた。2冠目のオークスでも馬券に絡む確率は高いが、問題は相手を誰にするかという点に尽きる。

 そこで、今回はオークスの前哨戦のトラックバイアスに触れながら、東京2400mで穴を空けそうな馬をピックアップしていく。

この記事で分かること

  1. オークスの前哨戦のトラックバイアスを元に、各馬のレース内容を評価する
  2. オークスの前哨戦で見つけた穴馬を紹介する

前哨戦のトラックバイアスについて

  1. フラワーカップ(2020/03/20 中山1800m 良)

 走破タイムはクラス水準並みだが、上がりがかかり、先行有利な馬場
勝ったアブレイズはこのトラックバイアスを活かした形なので、特に評価点はない

  1. 忘れな草賞(2020/04/12 阪神2000m やや重)

 重馬場ゆえにパワーと持続力、瞬発力は必要だが、脚質・枠順と共にフラットな馬場といえる。
さらに、内ラチも伸びるが、馬場の3~4分所が最も伸びるように見えた。

 勝ったウインマイティーのレース内容は光る物がなかったため、特に評価点はない

  1. 桜花賞(2020/04/12 阪神1600m 重)

 トラックバイアスは「2.忘れな草賞」と同様だが、勝ったデアリングタクトの末脚が一際光ったため、今回も高い評価が必要である。

 また、その他の馬は重馬場でジリ脚だったため、本来の力が出せていない可能性が高い。

 したがって、ここで敗戦した馬の巻き返しに警戒する必要もある。

  1. フローラS(2020/04/26 東京2000m 良)

 フローラSで走破タイム1.58.7と好タイムが出たように、馬場状態は極めて良好。
また、馬場に伸びにくい箇所はないが、終始一貫して先行馬に有利なコンディションだった。
 勝ったウインマリリン・ホウオウピースフル共にトラックバイアスに沿った走りなので、加点材料なし

  1. スイートピーS(2020/05/03 東京1800m 良)

 開催当初は逃げ、先行馬が軒並み好走するが、7Rを境に早い上がりを使える差し馬が
馬場の2分所から外を回して好走するシーンが目立つようになる

 勝ったデゼルは自身の決め手を活かせる展開で好走したため、大きな加点材料はない

前哨戦で見つけた穴馬について

 ハッキリ言って、各前哨戦でトラックバイアスを覆す走りを見せた馬が見つからなかったので、前走着順を真に受けるのは危険である。

 また、最重要路線の桜花賞は重馬場で行われたため、良馬場における東京2400mで求められる能力である瞬発力が測り辛く、こちらもあまり参考にならない。

 したがって、今回の穴馬は前哨戦以外のレースから選定するのが吉である

 そこで、今回の穴馬――リアアメリアの復活劇を予感した理由を、過去レースの展開とトラックバイアス、週中の天候の面から述べていく。

オークスで復活する理由について

  1. スローペースの決め手勝負になる公算が高いから

 敗れた阪神JFと桜花賞は共にハイペースで上がりがかかり、さらに前者は極端な前残り馬場(それでも後方14番手から上がり3位の脚で6着まで追い込み、地力は見せた)、後者は4か月の休み明けの上に重馬場で、リアアメリアの瞬発力を活かすことが出来なかった。

 しかし、今回のメンバーを見ても逃げそうな馬はスマイルカナぐらいしかおらず、これに競りかけてペースを早くしそうな馬も見つからない。しかも、今の東京競馬場は早い上がりがとても出やすいため、直線では決め手勝負になる公算が高い

 前半がゆったりと流れて後半で早い決め手を活かす展開は、新馬戦やアルテミスSをハイパフォーマンスで勝利したように得意の展開なので、挽回に期待が持てるのだ。

  1. 降雨後の乾いた馬場で好走歴があるから

 2019/06/01の新馬戦では、5/28に50mmの降雨があった。さらに2019/10/26のアルテミスSの前日は104mmの降雨があった。

http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_a1.php?prec_no=63&block_no=1588&year=2019&month=5&day=&view=

気象庁 2019年5月の西宮における過去の降水量

http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_a1.php?prec_no=44&block_no=1133&year=2019&month=10&day=&view=

気象庁 2019年10月府中における過去の降水量

 今週のオークスも週中は雨が降り、当日は次第に乾いていく空模様が予測されるため、これまでの好走条件と似たものになる可能性が高い

 ※補足だが、アルテミスS当日の馬場コンディションは極めて良好で、今の東京競馬場の馬場に似ているといえる。

具体的には、8R(2000m・1勝クラス)の走破タイムは1.59.3でレース全体の上がり3Fが34.5。さらに9Rの神奈川新聞杯(1400m・2勝クラス)の走破タイムは1.20.6でレース全体の上がり3Fが33.7と、好タイムが出るコンディションと化していた。

 そのため、アルテミスS当日の馬場は、今開催の東京競馬場のコンディションに近いと言えるのだ。

まとめ

 最後に、前哨戦の評価と穴馬――リアアメリアを選んだ理由を簡単にまとめる。

  • 前哨戦の評価

 桜花賞組…デアリングタクトには高評価を与えてよいが、他は本来の力が出せていないので巻き返し要注意!!

 他路線…軒並みトラックバイアス通りの好走なので、評価はしていない

  • リアアメリアを選んだ理由
  1. スローペースの決め手勝負になる公算が高いから
  2. 日曜日の馬場が好走時と似たコンディションになりそうだから

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