巻き返しに期待がかかる1頭
今回は⑯モズズーパーフレアに注目する。
理由は、以下の通りである。
- 今の中山競馬場はインコースを走れる逃げ馬が有利な馬場傾向だから
今日の中山競馬場のレースでは芝コースの番組が全部で6レースあり、内4レースで逃げ馬がインコースで粘り込んで好走している(逃げ馬の枠順は不問)。
また、走破時計は水準程度のタイムが出ており、高速馬場の中山で幾度も逃げて好走したモズズーパーフレアの得意な条件が揃っている。
そのため、ハナさえ奪えれば2019年のスプリンターズステークスのように粘り込みが可能だろう。
- 楽に逃げが打てそうなメンツだから
次に、今年は去年みたいに厳しいマークを受けずに逃げられそうな理由を説明する。
まず、主な逃げ、先行馬との相手関係を整理したい。
- ⑤ファストフォース……前走の北九州記念ではモズにハナを譲り、自身は大馬群の先頭付近を追走する先行策を取る。今回も同じ作戦で先行粘り込み狙いと思われる。
- ⑥メイケイエール……前走は暴走してハナに立ったが、テンが⑤⑧⑯よりも遅い上に、陣営は馬に落ち着きを持たせる調整を行ったため、今回は逃げではなく先行~好位でレースを進めるだろう。
- ⑧ビアンフェ……前走は前半600mを32.8秒で逃げて辛勝。その上、去年のスプリンターズステークスではモズをマークして最下位に敗れる。テンは早いものの今年のモズは土曜日時点で6人気。また、陣営も「逃げる」とは明言していないことから、競りかける競馬よりもモズから少し離れた番手でレースを進めて共に前残り出来る展開を作ってきそうだ。
- ⑫レシステンシア……前走は先行策で辛勝。モズからハナを奪うメリットもないため、ファストフォースが率いる大馬群の先団でレースを進めてくるだろう。
このように、殆どの馬が逃げずとも先行策で結果を残している。
また、ビアンフェについては人馬共に去年モズに競りかけて最下位に沈んだ経験をしているため、今年は競りかけるよりもモズと融通を付けて前残りの展開を作ってくる可能性が高い。
さらに、複数出走させている馬主も少ない上に、逃げ馬を潰すべく無理に出走してきた格下の逃げ馬も存在しないため、馬場傾向も相まって逃げ、先行勢にとって有利な展開になるだろう。
端的にまとめると、「モズスーパーフレアに競りかけると潰される」と考える陣営が多いため、今回はモズスーパーフレアが楽に逃げられる展開になると考える。
- 6歳ながら能力落ちが認められないから
最後に、モズスーパーフレアが6歳ながら依然として高能力を有する証明となるレースを紹介したい。
まず、今年の高松宮記念では外枠の差し馬が上位を独占したが、その一方で内枠または先行馬は軒並み惨敗という、外枠の差し馬にとても有利なレースだった。
そんなレースで唯一内枠且つ逃げ、先行勢で気を吐いたのがモズスーパーフレアで、勝ち馬から0.3秒差の5着に健闘している。
そして、前走の北九州記念では実質58.5kgのトップハンデながら掲示板に乗った馬で唯一馬場が荒れたラチ沿いを通って好走しており、改めて能力の高さを見せつけている。
このようにモズスーパーフレアの強さは健在であり、今年のスプリンターズステークスは久々に馬場の恩恵が受けられそうな条件が揃っている。
したがって、モズスーパーフレアが6番人気と舐められているのはむしろラッキーであり、2つ目のG1タイトルが期待出来るのだ。
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