巻き返しに期待がかかる1頭
今回は⑯アンティシペイト(推定7人気)に注目する。
まず評価したいのが、小回り芝2000mで見せたハイラップ耐性だ。
アンティシペイトは前走の七夕賞では3着に敗北したものの、前半1000m通過タイムが58.5秒という締まった展開で捲り差しを仕掛けて勝ちに行く競馬をした結果である。
また、上がり3ハロン34.5秒は出走メンバーで3位だったため、速い流れにキッチリ対応出来た結果といえる。
さらに、2走前の福島民報杯では前半1000mの通過タイムが57.7秒というハイペースで捲り、2着のシュヴァリエローズに5馬身を付けて圧勝するという高パフォーマンスを披露した。
アンティシペイトの斤量がトップハンデの馬より2kg軽かったとはいえ、2着との着差を考えれば、アンティシペイトが小回りコースのハイペースレースを得意としている可能性が高い。
したがって、パンサラッサが逃げを打ってハイペースになれば、三度の好走が可能とみる。
次に、横山和生騎手への乗り替わりも好材料だ。
和生騎手は2021年の札幌競馬リーディングジョッキーで3位(ただし、勝利数「14」は2位のルメールと同数)に入線した実績がある。
加えて、和生騎手は8/6の11R「札幌日経OP」でゴールドギア(7人気)に騎乗した際に捲りを決めて勝ち馬とクビ差の2着に好走させている。
また、アンティシペイトとのコンビは今回が2戦目だが、1戦目は2021/8/28に札幌芝2000m(Cコース)で行われた「オホーツクS」で上げている。
その時はアンティシペイトを中団に控えさせると、残り600m付近から馬群外を通ってスパートを開始。
そして直線で大外からライバル達をねじ伏せるという強い競馬を見せていた。
このように、和生騎手ならば大外枠を引いた今回は中団待機または捲りを仕掛けてくる可能性が高いので、ペースが速くなって差し有利な展開になるのなら一発に期待が持てる。
最後に、捲り差しがしやすい外枠発走なのも推しの強調材料だ。
枠順確定まで最も懸念していたのが、「内枠を引き、馬群に閉じ込められて不完全燃焼」という結末だが、8枠16番枠を引いた瞬間にその懸念が消え失せたのは朗報だった。
この枠ならば、道中は中団または後方に控え、前半1000mを過ぎた後に捲りを仕掛ければ4コーナーである程度前目の位置が取れるはずなので、アンティシペイトが直近2走で見せた好走パターンの再現がしやすいはずだ。
さらに、パンサラッサのハイペース+捲りそうな馬が多数出走(グローリーヴェイズ、ユーバーレーベン、アンティシペイト、ハヤヤッコ)となれば逃げ、先行馬が一息付ける展開にはならずに差し、追い込み勢に有利な展開になるはずだ。
もしそうなれば捲りを仕掛けて好走するにはスタミナが必要になるが、アンティシペイトは2年前の阿寒湖特別(芝2600m)で勝ち鞍があるため、スタミナ不足の心配はない。
そのため、小回りコースとはいえ差し有利な展開で安全に捲ってこれる外枠はスタミナがある馬にとってはむしろプラスなため、これも推し材料の1つと考える。
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