【エプソムカップ2020】混戦的中のヒントあり!前走をざっくりおさらいし、的中の糸口を掴め!

ステップレース

 予想オッズの段階で10倍を切る馬が5頭もいるが、その中には危険な雰囲気を醸す馬も混じっている。さらに、穴人気しそうな馬も散見される上に梅雨入り時期の開催となると、予想は一際難航することは必至である。

 そこで、今回はそんな危険な馬達の減点項目を探す人々へ、各馬の前走内容を当時の馬場傾向から評価し、予想の一助となることを目指す。

この記事で分かること

  1. エプソムカップ前哨戦の内容を当時の馬場傾向から振り返り、各馬の好走あるいは凡走をざっくりおさらいする
  2. 前哨戦の内容から、好走に期待がかかる馬をピックアップ
  3. 予想オッズの段階で人気している危険な馬をピックアップ

各前哨戦の内容

重賞

  • ダービー卿CT(G3) 4/4 中山(良) 1600m

 当日の芝レースでは、4コーナーで4番手以内につけた先行・まくり差し馬がそのまま直線の最内~2分所へなだれ込んで押し切るシーンが目立ったため、先行有利の馬場といえる。

また、走破時計はクラス水準並みだが上がりがかかって瞬発力より馬力が問われた馬場だった。

 レイエンダは終始経済コースで脚を溜め、直線でインを突いてじりじりと伸び、3着を確保。

 馬場傾向通りの走りだったため、大きな加点材料はない

 トーラスジェミニは1000m57.1秒のハイペースに巻き込まれて11着に沈む。激しい先行争いで消耗した上に終始外目を回らされたと考えれば、若干大目に見て不利な展開だったと評価出来る。

  • 福島牝馬S(G3) 4/25 福島(良) 1800m

 走破タイムはクラス水準級で異常な高速馬場ではなかったが、インコースよりも外に進路を取った方が伸びやすい馬場だった。

 サラキアは、直線で先に抜け出したフェアリーポルカに追従する形で馬場の3分所に進路を求めるとそのまま5着になだれ込んだ。

 ここは馬場傾向通りの好走だった。

  • 新潟大賞典(G3) 5/10 新潟(良) 2000m

 この日の直線はインが伸びにくく、4R以降は殆どのジョッキーが外目に進路を求めていた。

また、上がり33秒台が出なかったが脚質は追い込み以外は満遍なく好走しているため、フラットに近い馬場。

 アトミックフォースは道中は最内1頭分程空けた位置で逃げ、直線は馬場の2、3分所に進路を求めた鞍上の好判断で2着に逃げ粘った。

 インビジブルレイズ、ダイワキャグニーは比較的馬場状態の良い4~5分所に出すも伸びきれず凡走。特に不利は受けていないので評価点なし

 一方、ギベオンは13着と大敗したが、直線ではほぼ馬場の悪いインを走りっぱなしだったため、ここでの着順は気にしなくてよい

  • ヴィクトリアマイル(G1)  5/17 東京(良) 1600m

 前日同様、逃げ・先行馬有利の前残り馬場であった。

シャドウディーヴァ、サトノガーネット共に4角10番手以下で外に進路を取って直線入りしたが、この馬場では競馬にならなかったため、ノーカウント

L(リステッド)以下

  • 福島民報杯(L) 4/19 福島(重) 2000m

 インよりも3分所から外がよく伸び、脚質は追い込み以外は好走しやすい馬場だった。

 マイネルファンロンは直線で馬場の3分所に出すが、終い失速して5着。道中で馬場の悪いインを走ったのが響いたのかもしれない。

  • パールS(3勝クラス) 5/16 新潟(良) 1800m

 芝レースの走破時計が水準より0.5~1秒程遅い上に外が伸び、差し馬優勢。

 アンドラステはスローの展開で中団から決め手を活かして勝利したが、馬場傾向通りのレースだった。

ただし、先行有利なスローの展開で差してきたため、展開利には逆らった形だった。

  • 都大路S(L) 5/16 京都(重) 1800m

 馬場は重いが、好走馬の殆どが4角5番手以内にポジションを取っていたという、典型的な前残り馬場だった。

 サトノアーサーは3着に敗れたが、中団から末脚を伸ばして勝ち馬から0.1秒まで迫った。

 これは馬場傾向に逆らった好走のため、高く評価出来る

  • 湘南S(3勝クラス) 5/16 東京(やや重) 1600m

 やや重とは言っても、この日の馬場はメインレースの京王杯スプリングSで1.19.8の好時計が出たように、実質は良馬場であった。

また、馬券内に来た殆どの馬は前で早い上がりが使え、4角の位置取りが5番手以内の先行馬だった。

 ピースワンパラディも例に漏れず上記の馬場の恩恵を受けただけなので、この勝利は評価に値しない

  • メイS(OP) 5/23 東京(良) 1800m

 前週と変わらず走破時計と上がりは早いが、明らかに外差しが利くようになっていた。

そんな中、メイSの走破時計は1.44.3とコースレコードに0.1秒迫った好タイムで、1000m通過タイムも58.7と締まったペースとなった。

 その結果、中団で脚を溜めて最内を突いたアイスストームが勝利したが、これは展開と鞍上の好判断の賜物たまものだろう。

 片や、早い決め手が持ち味の馬ばかりが上位に名を連ねたが、先行して4番手で2着に好走したソーグリッタリングは中身が濃いレースだった。

 また、エメラルファイトとゴーフォザサミットは中団からなだれ込む形で凡走し、マイネルハニーはずるずると垂れて見せ場なし。いずれも決め手比べが不得手だった印象なので、道悪馬場で見直すことが出来る。

好走しそうな馬

  1. サトノアーサー

 前走もさることながら、3走前の大阪城S(やや重)でも4角1、2番手に付けた1、2着馬目掛けて中団から末脚を伸ばしたことから、週末の雨予報は歓迎だ。

  1. ソーグリッタリング

 前年は1人気に推されながら3着に敗れたが、単純な上がり3Fの決め手比べより持続力と底力を活かした競馬の方が得意であることは前走で証明された。週末の雨で道悪になって早い上がりが出ない馬場になれば、巻き返す可能性が高い

  1. アンドラステ

 2019/7/20の3歳上1勝クラスでは翌日の中京記念より0.2秒早い1.33.4で走破。また、前走パールSでも前有利の展開を跳ね返してしたように、左回りで高いパフォーマンスを披露した。さらに、やや重馬場でも好走歴があり、穴馬として最も面白い存在である。

危険な人気馬

  1. アイスストーム

 前走のメイSでの勝利と4走前の中日新聞杯での3着、7走前の垂水Sでの勝利はいずれも前掛かりで末脚が活きる展開での好走だった。しかし、やや重で行われた2走前の六甲Sでは直線で外に持ち出すも伸びきれずに7着に敗北してしまった。

 以上のことから、この馬は早い上がりが出て差し馬に有利な展開となった軽い馬場こそが主戦場と見たため、危険な人気馬筆頭である。

  1. レイエンダ

 前走はハイペースとトラックバイアスに乗じて3着を確保。前年の勝ち馬とはいえ、あのレースは逃げ馬が不在でドスローの上がり3F勝負になった特殊な展開だったため、今年も同様の展開になるとは到底思えない

また、重馬場実績もなく、軽い馬場での好走が目立つため、凡走の可能性は大いにある。

まとめ

 最後に、好走しそうな馬と危険な馬をざっくりまとめる。

  • 好走しそうな馬

①サトノアーサー

②ソーグリッタリング

③アンドラステ

  • 危険な馬

①アイスストーム

②レイエンダ

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