デジャヴとは、まさに今この瞬間を指すに違いない。
ここ2週間、3冠がかかる圧倒的1番人気以外が拮抗したメンバー構成のせいで多様な選択肢が発生し、その取捨に頭を抱えてしまっている。
そこで、今回は「コントレイルの相手探しに悩める方」や「ヒモ穴探し中の方」へ、調教の観点から発見した激走を強く予感させる穴馬1頭を紹介することで、予想の参考にしていただくことを目指していく。
この記事で分かること
- コントレイルと好走しそうな穴馬
- 穴馬を調教から推す3つの観点
筆者の自己紹介
筆者の自己紹介
- 筆者名
ロールス
- 趣味
競馬、麻雀、読書
- 予想スタイル
水族館や動物園で生き物をじっくり観察するのが楽しみの1つ。
そんな性質から、各馬の調教とステップレースの内容、土曜日の馬場傾向に注目し、穴馬を選んでいくスタイルが好み。
- 2020年度の主な指名穴馬
ソーグリッタリング(エプソムカップ 5人気)
キセキ(宝塚記念 6人気)
ディメンシオン(キーンランドC 9人気)
マジックキャッスル(秋華賞 10人気)
更なる穴馬をお届けするべく、現在は競馬予想本を読み漁って仕入れた知識を予想に取り入れるべく、鋭意修行中!
注目の穴馬
今回は、⑮ブラックホールに注目する。
注目する理由
- 輸送前のスパルタ調教
- 本番想定の追い切りメニュー変更
- 遠征騎乗で抜かりないリハーサル
1.輸送前のスパルタ調教
まず、ブラックホールの今回の追い切りは、輸送が控えた関東馬にもかかわらず2週連続追い+金曜日に坂路2本を行うという攻めた内容だった。
中でも21日に追われた最終追い切りでは強めに追われると、重心の低いフォームから繰り出された大きなストライドで鋭く加速して併せ馬に先着し、余力をかなり残すという仕上がりの良さを見せた。
通常、輸送が控えている場合には1週前に強めの負荷をかけて最終週は軽めの追い切りというのが主流だが、今回は1週前追い切りで一杯に追った後に最終追い切りで終いに強めに追うというセオリーを無視するようなメニューを消化した。
しかも、23日には坂路を2本消化する(※)という加減の無い仕上げで京都競馬場へ向かわせた。
追い不足かと思いきや中間や最終追いもしっかりと負荷をかけており、動きも特段重いわけではない。
ならば、「(陣営は)菊花賞で本気の勝負を仕掛けてきそうだ」と仮定するのが最も自然な考察であろう。
ポイント:輸送控えにもかかわらず、1週前と最終追い切りで強めの負荷をかけた挙句に金曜日に坂路を2本も行ったのは、陣営の勝負仕上げと見る
※参考記事
2.本番想定の追い切りメニュー変更
次に、菊花賞の調整内容は春の2冠時とは一味違った。
1週前追い切り及び最終追い切りで坂路を使わずに、2週連続でW(ウッド)コースを使ってきたのだ。
体調不良で坂路に入れなかったのでやむを得ないWコース調整かと思ったが、7日、15日、21日と3週にわたって鞍上が追って負荷をかける調教を消化しているので、調整に狂いが出たのではなく、スタミナ増強を狙ってのものだろう。
宝塚記念の時にも話したが、馬のウィークポイントを補強するための追い切りメニューの変更はむしろプラス材料である。
何故なら、この変更はマグレ好走を当て込んだ手探りのメニューではなく、陣営が好走に向けたビジョンをしっかりと描いた上で渾身の追い切りを行った証拠だからだ。
もちろん、スタミナがからきし無い馬にウッド調教を増やした所で付け焼刃に終わるだけだが、ブラックホールにはスタミナがあるという事は日本ダービーでの走りを見ればわかる。
ブラックホールは道中でスムーズに追えなかったのにもかかわらず、コントレイルと0.1秒しか差の無い34.1秒の末脚(メンバー中2位)で大外16番手から追い込んで7着に健闘してみせたのだ(ちなみに、走破タイムは3着ヴェルトライゼンデとたった0.1秒差である)。
したがって、ブラックホールのスタミナをさらに強化出来れば京都芝3000mで好走の可能性がより高まると考える。
ポイント:最終追い切りを南Wに変更したのは、スタミナ勝負をこなせる素質があってこそ!スタミナ重視のメニュー変更でさらに前進だ
3.遠征騎乗で抜かり無いリハーサル
最後に、15日に行われた1週前追い切りでは今回ブラックホールに騎乗する藤岡祐介騎手が美浦までやって来て調教を行い、ブラックホールの感触やクセを確かめた点にも陣営の勝負気配を感じた点を共有する。
競走馬生活において一生に一度しか出場出来ないクラシックレースへの単なる記念出走ならば2週連続で石川騎手を乗せて調整すれば済むのに、過度な遠征を控えるべき昨今の情勢にもかかわらず、本番騎乗の騎手が関西から美浦まではるばる本番のシミュレーションをしに来たのは、陣営が勝負を捨てていないからに他ならない。
言い換えれば、一度リハーサルを行うことで馬の感触やクセを確かめ、本番でのエラー防止と共に少しでも好走する確率を上げにきたのだ。
しかも、主戦騎手だった石川裕紀人騎手を降ろしてまで菊花賞で2着2回の騎手を配したということは、(相沢調教師が)自厩舎所属の若手騎手の経験値よりもブラックホールの菊花賞好走を重視したということなので、陣営の最後の一冠にかける思いは非常に大きいものと言える。
したがって、今回の1週前追い切りの遠征リハは陣営のただならぬ勝負気配の表れと考える。
ポイント:自厩舎所属の若手を降ろしてまで実績上位の騎手を配してきた上にきちんとリハーサルも実行!陣営が勝負を捨てていないのは明白である
今回のまとめ
注目の穴馬
⑮ブラックホール
注目する理由
- 輸送前のスパルタ調教に感じた勝負気配!
- 本番想定の追い切りメニュー変更でさらに前進!
- 遠征騎乗で抜かり無いリハーサルを実施!
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