【スプリンターズS2020】出走各馬の前走内容を知りたい方へ！主要ステップレースのまとめ

　いよいよ今年の秋のG1ラッシュが間近に差し迫った。

その第一弾であるスプリンターズSは、各路線から多士済々たしせいせいの競走馬が参戦表明をし、にわかに波乱を予感させる。

　そこで、今回は「主要ステップレースをおさらいしたい方」や「ステップレース当時の馬場傾向を知りたい方」向けに、

• 安田記念
• 北九州記念
• キーンランドC
• セントウルS

に出走した各馬のレースぶりを簡単にまとめたので、是非とも予想の一助にしてほしい。

筆者の自己紹介

この記事で分かること

1. スプリンターズSの主要ステップレース（安田記念、北九州記念、キーンランドC、セントウルS）でどのようなトラックバイアスが働いていたかが分かる
2. スプリンターズSの出走予定馬が主要ステップレースでどのようなレースをしたかが分かる
3. 最後にスプリンターズSの主要ステップレースを振り返り、注目すべき馬が分かる

各ステップレースのまとめ

安田記念(G1) 6/7 東京芝1600m(やや重)

出走各馬のレース内容

グランアレグリア

　道中は中団8番手に位置取り、直線は馬場の3分所へ進出。

ラスト400m付近からゴーサインが出ると反応良く加速し、2着のアーモンドアイに2馬身2/1もの差を付けて圧勝。

　確かに差し有利な展開や馬場傾向が向いたものの、ハマった際の爆発力が凄まじいという事が十分分かる内容だった。

ダノンスマッシュ

　好スタートからハナに立つが、ラスト200m地点でバテてしまった。

差し有利の馬場で逃げては分が悪く、距離も長かったので度外視可能。

ミスターメロディ

　好スタートで番手競馬。

直線で馬場の2分所付近へ進路を取って粘り込みを図るが、ラスト250m付近でガス欠。

　差し有利の馬場も距離も合わなかったので、度外視可能。

北九州記念(G3) 8/23 小倉1200m(やや重)

出走各馬のレース内容

レッドアンシェル

　道中は内ラチ沿いの8番手辺りで脚を溜め、直線だけ馬場の2分所付近へ出して差し切り。

差し有利の展開もトラックバイアスも向いただけの勝利で、特に評価すべき点は無い。

モズスーパーフレア

　好スタートを活かしてハナを切り、前半600mを32.4秒のハイペースで逃げ、直線では最内を通って2着に粘り込む。

　直線は伸びるインを通ったものの、差し有利の展開を逃げて好走したのは高く評価出来る。

アウィルアウェイ

　道中は後方13番手辺りで脚を溜め、直線では馬場の3分所から追い込んで3着。

展開は向いたが、比較的インが伸びやすい馬場で外を回して好走したのは評価出来る。

ダイメイプリンセス

　道中は8番手辺りで脚を溜め、直線では内を突いたが、伸びきれずに13着に大敗してしまう。

展開も向き、特に不利を受けたようには見えなかったのに末脚を伸ばしきれない内容は不可解だった・・・・・・。

ラブカンプー

　道中は先行4番手(実質逃げ)でレースを運んだが、4コーナー付近で手応えが悪くなり、直線ではガス欠。

　差し有利な展開が向かなかったようだ。

キーンランドカップ(G3) 8/30 札幌芝1200m(重)

出走各馬のレース内容

エイティーンガール

　道中は後方待機で、直線は大外（馬場の4分所辺り）を強襲して優勝。

差し有利な馬場も展開も味方したので、特に評価点無し。

ライトオンキュー

　向こう正面では中団8番手の外を追走し、3～4コーナーで捲り気味にポジションを上げた後に、直線では大外から差して2着に好走。

　展開と好枠に恵まれた好走につき、特に評価点無し。

ヤマカツマーメイド(除外対象)

　道中は馬場の外目を先行し、直線では3分所辺りから粘り込んで5着。

通った進路と枠、斤量には恵まれたが、差し有利の流れを先行して5着に粘り込んだのは評価出来る。

ダイメイフジ

　道中は最内から2、3頭分外の中団に構え、直線では馬場の2分所付近を突く。

だが、直線でややバテ気味に走っていたのを見ると、馬力勝負が向いているとは言い難い内容だった。

　したがって、この1戦は度外視可能。

ショウナンアンセム(除外対象)

　道中は最内から2、3頭分外の中団に構え、直線では馬場の2分所付近を突く。

だが、直線ではバテ気味にダラダラと走り、馬場が合わずに敗北。

　この1戦はノーカウントでよい。

ダイアトニック

　スタートは出たなりで最内から2、3頭分外の中団に構え、直線は大外へ進路を取る。

しかし、伸びきれずに15着に敗退したのを見ると馬力勝負が不得手なようなので、この1戦は度外視可能。

セントウルS(G2) 9/13 中京芝1200m(良)

出走各馬のレース内容

ダノンスマッシュ

　道中は飛ばして逃げるセイウンコウセイらから少し離れた3番手で実質逃げを打つビアンフェの直後でレースを進める。

そして直線では馬場の2分所を突いてそのまま押し切った。

　馬場や展開は向いたが、メンバー最重量を背負っての勝利は一応評価出来る。

メイショウグロッケ

　道中はインの8番手で脚を溜め、直線は馬場の3分所から差して来て2着に好走。

比較的先行有利な展開の中で中団から差して好走したのは評価に値する。

ミスターメロディ

　道中はインの5番手辺りでダノンスマッシュをマークするようにレースを進める。

直線では先に抜け出したダノンを追うようにスパートをかけたが、最後はメイショウグロッケに差されて3着。

　馬場や展開は向いたが、メンバー最重量を背負っての好走は一応評価。

ビアンフェ

　スタート直後は飛ばすセイウンコウセイとラブカンプーを追走したが、3～4角では少し離れた3番手で馬群を率いるという、実質逃げに近い形でレースを進める。

そして、直線では最内粘り込みを図るもバテ気味の5着。

　馬場や展開は間違いなく向いたが、とりあえず現状の力は出した感じか。

クリノガウディー

　発馬が悪く、後方12番手辺りからのレース運びを余儀なくされる。

直線では馬場の3、4分所から追い込みをかけるが7着までが精一杯。

　外枠の上に発馬が悪く脚を余した形なので、この1戦は度外視してよい。

ノーワン（除外対象）

　道中は後方12番手辺りのインで脚を溜め、直線も最内をついて追い込むが、末脚を伸ばせず11着。

枠はともかく、先行有利な展開は向かなかったので見直す手はある。

キングハート

　道中は後方13番手辺りで脚を溜め、直線は馬場の4分所から追い込む。

だが、当時の中京で大外一気を決めるのは極めて難しく、13着と惨敗。

　馬場も展開も向かない敗戦につき、度外視可能。

ラブカンプー

　好スタートを活かして2番手でレースを進めるが、直線では余力を使い果たし、ブービー入線。

馬場は向いたが、マイペースで運べなければもろいという点が露呈した。

注目すべき馬について

　ここではステップレース当時の馬場傾向に逆らって好走した馬の中で特に注目すべき馬を1頭ずつピックアップしている。

安田記念

• 該当なし

北九州記念

• モズスーパーフレア

　休み明けな上にトップハンデ(実質58.5kg)を背負い、差し有利な流れを2着に逃げ粘ったのはさすがである。

　本番の馬場が先行有利ならば、巻き返し大。

キーンランドカップ

• ヤマカツマーメイド

　枠と斤量には恵まれたが、差し有利な馬場を先行して5着ならば十分。

出走が叶い、パワー型の先行馬に有利な馬場ならば面白い1頭である。

セントウルS

• メイショウグロッケ

　ビアンフェの実質逃げが作った展開に恵まれた感はあるが、上位3頭の内で差し馬はメイショウグロッケだけである。

　引き続き先行争いが多少落ち着きそうなら、もう一泡吹かすかもしれない。

　以上、最後まで読んでいただきありがとうございます。

週末には、土曜日の馬場状態を踏まえた上で穴馬を紹介いたします。

　この記事が皆様の予想の一助になりますように！